民主党は日本にとって問題だ。
米国は共和党と民主党の二大政党があって政権を選挙で入れ替えながら政治をおこなってきた。日本の立憲民主党、国民党、社民党、共産党などの左派左翼政党は政権運営能力はゼロと言っていいがアメリカの中道左派にあたる民主党が政権を運営する能力があるのは日本からみるとうらやましい限りだった。
実際に民主党の大統領としては戦後だけでも、トルーマン、ケネディー、ジョンソン、カーター、クリントン、オバマ、ともちろん批判はあるが、それなりに立派な大統領が出てきている。
日本でケネディー、クリントン、オバマ、などは人気があるがそれは日本のマスコミが民主党側であること、それと日本の米国駐在者のほとんどが民主党支持基盤の都会にいるからその影響を受けているからだと思う。
だが外交において最大の同盟国である日本を軽視し中国を甘やかし続けて今の暴走を許したのはクリントンとオバマだ。
ブッシュ親子や口の悪いトランプは戦争好きのような印象を受けるが、それよりも戦争をしたのはクリントンとオバマという説もある。
振り返れば日本の東京大空襲や広島に原爆を落として日本人を大量殺りくしたの時の大統領は民主党のルーズベルトやトルーマンだ。
ベトナム戦争にちょっかいを出したのはケネディだし本格的に介入したのはジョンソンで二人とも民主党、撤退したのは共和党のニクソン大統領だ。ニクソン大統領はウォーターゲート事件で弾劾されたことに加え、反戦運動のやり玉にされていたので印象が悪いが撤退を決めたのは共和党の彼だ。
ケネディーはキューバ危機を乗り越えたとの評価が高いが、大統領就任の演説で「世界は手を取り合って」などというお花畑演説をやった結果、ソ連に甘く見られて米国の懐キューバまで攻め込まれたというのが事実だ。
加えてオバマ時代に両手をあげて降参の姿勢を示していたリビアのカダフィー大佐は殺された。一時「アラブの春」ともてはやされたがその後リビアは統治不能な状況になっている。
カダフィー大佐が生き残れなかったことは北朝鮮などの独裁者に大きな影響を与えていている。米国に妥協すると命が危ないという前例を作ってしまった結果、独裁者たちは妥協を拒否しつづけることが生き残る唯一のすべだと信じ外交交渉が進まなくなってしまった。
もちろん共和党の大統領もブッシュ親子のようにアフガン戦争、湾岸戦争、イラク戦争、と戦争を繰り返しているが、イラク戦争はアメリカの言いがかりだがアフガン戦争と湾岸戦争は売られたけんかでやむを得ないところがある。
コロナ騒動でトランプ大統領の再選が危ぶまれている。日本のマスコミはトランプ大統領の再選を好ましく思っていないように見える。米国は民主党含めた議会も一致団結して中国に対峙しようとしているように見えるが、民主党大統領になった時、中国に対する抑止力は弱まり、日本をないがしろにする外交が出てくる可能性は大きい。
選挙目当てに中国たたきをしていると日本のマスコミは言ってるが、トランプ大統領が再選されなかった時の日本の悲劇を少しは予想して報道すべきだ。
2020年5月26日