ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産四分割:フォース・ターニング 第四の節目 を読んで

 フォース・ターニング 第四の節目 、ウィリアム・ストラウス (著), ニール・ハウ (著), 奥山 真司 (監修, 翻訳) を読んだ。

 80年周期で大きく世界は変わるという内容で、1周期は4節に分かれ今の世界は冬とも言える第4の節目 【危機】社会の激動、古い価値観が新しいものと代わる時代である、というものだ。

 80年と言えば現代人の平均寿命になるが、現代人は世界の大きな変化である1周期を経験することになる。

 考えてみれば80年前1940年日本はまっしぐらに米国との戦争に向かっていた。そして東京大空襲、広島長崎に原爆を落とされ敗戦した。その後平和な時代とは言え、世界や日本では朝鮮戦争ベトナム戦争石油ショック、そしてソ連崩壊、バブル崩壊阪神淡路大震災、東北大地震新型コロナウイルス、中国の派遣と挫折、と大事件が続いている。

 そして大事件が続くごとに世界や日本は大きく変わってきた。

 もし1940年に軍関係の仕事をしていた人はかなり儲かっただろうが、すぐに敗戦でダメになったはずだ。戦後東大生の人気第一の就職は石炭産業だったそうだが今は炭鉱すらもない。昨年まで中国相手の仕事で儲けていた人たちは今中国との商売をどうしようか考えている。

 1989年ある大手商社のベルリン支店長が本社からきた社長をベルリンの壁に案内して、共産主義国自由主義国との対立は永遠でしょう、この壁が崩れるのは我々の時代にはないでしょう、と説明したらしい。だがこともあろうか壁はその2か月後にドイツ市民の手によって破壊された。さぞかし支店長はバツが悪かったに違いないが、世界の全員がベルリンの壁がつぶされることなどだれも信じていなかった。

 投資は長期で行えというが、それは10年、30年単位で行うということだ。老後の資金と言いうことであれば80年間の投資となる。この間に世界で大きな事件が起こる可能性は大きい、というよりも世界で大きな事件は必ず起こる。

 その時に個別銘柄の株式に投資するように一つの資産に集中的に投資するのは危険だ。先のブログで述べたように資産を四分割し、かつ株式は日経平均225のようなものに投資することをお勧めする。

2020年6月23日

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。