歴史と文化が日本と違うから投資するなというのも我ながらちょっと暴言のように思うがそもそも理解できない国への投資は止めておいた方がいい。
一般的にドイツと言うと親近感を持つ日本人が多いように思う。ドイツ人は几帳面で清潔で時間を守るというイメージがある。実際にそういう傾向がある。
また第二次世界大戦でイタリアを含めた三国同盟で戦った歴史があるので敗戦国同士の思いがあるようにも思う。
自動車ではメルセデス、BMWのような高級車を製造しているし、医療や科学技術の多くの分野でドイツは最先端を行っている。
そんな理由でドイツに対して悪い感情を持っている人はあまりない。
だが考えてみてほしい。
日本の浮世絵を始めとして日本の文化に一番理解を示しているのはドイツではなくフランスだ。
第二次大戦で敗戦したのはイタリアが三国同盟に入っていたからでなく、ドイツそのものがアメリカやイギリスよりも弱かったからだ。
三国同盟のせいで日本はユダヤ人を虐殺したナチスドイツと同列に扱われることがあるたびにナチスと日本は違うと言い訳をしなくてはいけない。そもそもドイツなんかと同盟を組んだことが間違いだったのだ。
戦後ドイツ政府は悪かったのはナチスだと言っているが、途中からナチスは暴力で政権を奪ったが最初は選挙で支持を得たことがきっかけになっているし、暴力で政権を握った後もドイツ国民は熱烈にナチスを支持していたのだ。その事実についてドイツ国民の反省は「ナチスが悪かった」といってごまかしているようにしか見えない。
ドイツの法律やマニュアルが事細かに書いてあるのはそうしないとドイツ人が法律やマニュアルを守らないからだ。製品のマニュアルなどはアメリカ向けの英語版よりも分厚い。日本人も法律やマニュアルを守らない人もいないわけではないが、書いていなくてもそれぞれの常識をもって判断するところがドイツ人とは根本的に異なる。
ドイツと日本の文化は日本人がおもっているほど近いものではないということを理解しておいた方がいい。
だからドイツには投資するなというのは飛躍しているように思えるかもしれないが、根本的に日本と異なる文化を持ち価値観の異なる考えを持つ国への投資は危険だと考えておくべきだ。その意味で韓国、中国、ドイツ、ロシアへの投資は長期的にいいことはないと考える。
2020年7月7日