ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

貧乏人が貧乏人を助けると革命になる、その3

 あえて批判を受けることを覚悟で言いたい。

 貧乏人よ、自分が貧乏だと思う人たちは自分が豊かになることだけを考えるべきだ。決して他の貧乏人を助けようと思ってはいけない。ましてや他の貧乏人と徒党を組んで政府や金持ちに金を要求してはならない。それは社会の迷惑以外の何物でもない。ましてや暴力に訴えることは言語同断だ。

 日本の社会には弱者救済のシステムがある。貧乏人はまずその弱者救済システムを最大限に利用すべきだ。日本の弱者救済システムは当然問題もあるが他国に比べたら比べ物にならないほどしっかりしている。

 もし君が若くて将来人のための仕事をしたと思うなら、まず自分が豊かになってやるべきだ。十分な余裕ができたら貧しい人のために働くべきだろう。しかし将来貧しいままであった時はほかの貧乏人を助ける必要はないし、徒党を組んで政府や金持ちを脅すようなことをしてはならないし加担してはいけない。

 自分を普通だと思っている人達よ、貧しい人たちのために何かしたいと考えることはいいことだ。しかし自分の生活のすべてを投じて貧しい人達を救うことを考えてはいけない。

 仕事が終わった後、週末の余った時間に、無くなってもいいと思うぐらいのお金、それぐらいを貧乏な人のために使うべきだ。けっしてすべての時間や自分の生活があぶなくなるほどの金を貧しい人のために費やすべきでない。

 そんなことをすればすぐにあなたは貧しい人を食い物にして仕事をすることになる。貧しい人のためときれいごとを言いながらその実自分が生活するための金を貧しい人から取り上げることになる。

 もし本当に貧しい人のための仕事がしたいならば貧しい人たちからお金を取らない仕事、警察官、消防士、自衛隊員、になるべきだ。医師や看護師も日本の場合保険で9割あるいは10割払ってくれるから貧しい人から金をむしり取っている仕事にはならない。

 資産がないのに間違っても職が不安定な議員になって国を変えるなどと思ってはならない。当選したその日から議員報酬で生活をし貧しい人たちから献金を集め自分の地位を守ることだけを考え出す。

 そして自分が金持ちだと思っている人、成功したと思っている人たちはあなたたちこそ私財の一部を貧しい人たちのために差し出すべきだ。

 自分の成功は自分の実力だと思っているだろうがそれは違う。成功の99%は単なる運だ。事業が当たった、株が上がった、土地の値段が上がった、すべて運でしかない。間違っても自分の目利きがよかったなどと思ってはならない。

 いい大学に入るのに一生懸命勉強した、毎晩徹夜して企業した、リスクをとって株を買い不動産を買った、と言いたいだろう。しかし世の中には勉強できるだけの頭脳を持っていない人、勉強できる家庭環境でない人、もいるのだ。そして毎晩徹夜してはたらく健康を持っていない人もいるし株や不動産など手を付ける金がない人も大勢いるのだ。 

 あなたの成功はすべて運だと理解すべきだ。そしてその運に感謝して運のない人たちに少し分け前を払うべきなのだ。

 貧乏人は金持ちにしか救ってもらえないのだ。自分の成功を運だと思って運のない人に少し分け与えなくてはいけない。

2020年9月18日