「スパイの妻」が公開されたので観てきた。
大手の映画館ならどこでもやっていると思っていたら私が簡単に行けるところでは新宿ピカデリーでしかやっていなかった。
蒼井優、高橋一生と大物キャストなのでさぞかし素晴らしい演技が見られるものと思って期待して行った。二人のキャストは予想どおりであったがドラマのストーリー自体が余りにもいい加減というか映画を作る倫理観が全くないしろものだった。
そもそも映画はフィクションかノンフィクションかどちらかだ。ノンフィクションの場合作り手が自由に作ることができるが、ノンフィクションの場合事実にある程度誠実に作らなくてはいけない。
この映画は当時満州国の日本陸軍の関東軍がペスト菌が蔓延するのを放置し人体実験を行っているということになっている。非常にぼやかしてはいるものの映画の趣旨は関東軍の悪事を主人公たちが世界に知らしめないといけないと思い行動していることになっている。
だが関東軍がペストが満州国において蔓延することを放置していた事実はあるのだろうか。映画の最初から最後まで「この物語はフィクションであり事実とは無関係です。」という記載はどこにもなかった。
知らない人がみたら関東軍は満州国においてペストを蔓延させペスト菌の人体実験をやっていたと思ってしまう。
この映画NHKが主体となってやっているし、また朝日新聞が協力をしている。
NHKや朝日新聞の左翼報道には免疫のある筆者ですら暗い映画館の中で「もしかしてら関東軍はペスト菌を拡散していたのかも」と思ってしまった。
ましてやNHKや朝日新聞の左翼報道に免疫のないこどもたちはそのまま信じ込んでしまう。さらにこの映画はカンヌ映画祭に出されて賞を受けている。何も知らない外国人が見たら日本軍は満州においてペスト菌をまき散らし人体実験を好きなようにやっていたと信じるに違いない。
かようにフィクションかノンフィクションか明言せずに映画を作成するのは卑怯そのものであってそんな映画を世界の人達に見せて日本を貶める行為は断じて許してはならない。
NHK,、朝日新聞、黒沢清監督は映画界から追放されるべきだ。
2020年10月22日