ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

財政均衡主義はマスクスレーニン主義のように悪魔の古典となる

 財政均衡主義はマルクスレーニン主義のように悪魔の古典となる、いやなるかもしれない。

 「なるかもしれない」と断言できないのは経済学と言うのは実験ができないので真実かどうかが分からないという厄介な学問だからだ。

 マルクス資本論を書き労働者の革命、そして共産主義を予想し実際に暴力革命でソ連、中国、東欧諸国が共産化し彼の理論は実現した。

 しかしその共産主義は資本主義諸国に遅れをとり、そればかりか独裁主義とな人々を弾圧し多くの命を奪ってきた。理想とはかけ離れた悪魔の理論となり、今や中国や北朝鮮のみが取り入れている時代遅れの古典となってしまった。

 マルクス主義が奪った人々の幸せと命を考えれば、比べ物にならないかと思うが財政均衡主義も同じように人々の幸せを奪っていたと後世の人達に評価されるかもしれない。

 私はある条件下で財政均衡主義は悪魔の理論で今の日本には必要ないと考えてている。

 政府が企業や国民からいくら借金をしたとしても、政府、企業、国民のトータルが対外的に債務よりも債券の方が多い場合財政均衡主義は必要ないと考える。

 つまり円の世界で言えば日本政府が日本企業、日本国民から1000兆円借り入れがあっても2000兆円借入があっても、日本政府、日本企業、日本国民の合計が対外的に債権より債務の方がおおければ問題がないということだ。

 父母娘の3人家族で飲んだくれでかけ事好きの父が母娘から5000万円借りていても、3人が合計で銀行に3000万円の預金があって住宅ローンが1000万円であった場合この家族は破産していない。父を日本政府、母娘を日本企業、日本国民とすれば日本全体と日本政府が破綻しないことは明らかだ。

 今の財務省財政均衡主義で消費税などの増税をさらに進めようとしているし、コロナ対策などの財政支出をできるだけ少なくしようとしている。

 これによって多くの人達が苦しんでいる。

 緊縮財政の名のもとにコロナ対策費はけちられ多くの飲食業を始めとする人々が厳しい状況となり、子ども手当を支給しないがゆえに日本の少子化は先進国の中でももっとも深刻な国の一つだし、経済成長は低迷し成長は先進国の中で下から数える方が早い。

 共産主義のように間違った理論で人々が苦しんだように、財政均衡主義は黒字国家おいては間違っており、日本国民を苦しめているのだ、たぶんそうなのだと思う。

 冒頭に述べたように経済学は実験ができない。

 黒字国家において政府の財政赤字はいくらあってもよいという論理は正しいと思われるが、実験ができない。本当に正しいかどうかはやってみないと分からないのだ。

 なのでまずは制限付きの財政均衡主義の否定をするべきだろう。

 高市早苗氏が言うように消費者物価2%上がるまでといいう制限のもと、財政均衡主義を一時的に捨てると言うのは理論的に正しいと思われる。そして論理が間違っているリスクもあることも考えれば、制限をもって財政金融主義を捨てると言うのは具体的なやり方として全く正しいと考える。

2021年9月20日