ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

地に落ちた専門家たち

 この数年で一番暴落したのは「専門家」と呼ばれる人たちだろう。

 テレビをつければコロナの専門家から経済政治や地球温暖化の専門家とニュースやワイドショーで専門家が出ない番組はないと言える。

 だが2020年1月頃中国で新しい感染症が広がっているとニュースになっていた時コロナの専門家は最初空気感染はしないと言っていた。

 正確にはエアゾルで感染するがインフルエンザのように空気感染はしないとはっきり言っていたのだ。そしてマスクなど役に立たないとも言っていた。

 だが実際はエアゾルで感染するかどうかという細かい話は別として、コロナはインフルエンザのように世間一般に言う空気感染することが分かった。専門家が当初無意味だとしていたマスクは非常に有効だということも後で分かった。

 専門家であるにも関わらず日本だけデルタ株がほとんど広がらなかったことや死亡率が他国に比べて低いことを尾身会長も他の専門家もひどいことに説明ができなかった。

 コロナ以外でも選挙専門家と言われるマスメディアは野党躍進と予想していたが、結局立憲民主党は惨敗した。

 アメリカ大統領選挙でもバイデン候補が圧勝すると言っていたのに接戦になった、しかも選挙不正がなければトランプ候補が勝ったとも共和党支持者の多くでは信じられている。

 最近で言えばコロナ過が終盤になり、世界の物価が上がることなど日本のどの専門家も予想しなかった。

 かようにテレビに出てくる専門家たちは連戦連敗だ。

 ではどうしてかように専門家たちは失敗を続けるのか考えてみたい。

 最初にジェネラリストがしっかりしていないからだ。

 専門家スペシャリストに対してジェネラリストと言う言葉がある。対する日本語がないのだが「広範な知識を持って総合的な判断をする人」と言う意味だ。

 日本はこのジェネラリストがお粗末なために多くの損失を生み、さらにジェネラリストが頼りないからスペシャリストを活かしきれていないのだ。

2022年1月19日