少し前になるが、共同のニュースによると、オースティン米国防長官は4月25日、ロシアがウクライナに敗北することで(ウクライナのように)近隣諸国への侵攻を繰り返さないよう「弱体化」することを望むと強調した、と報道された。
長谷川幸洋氏がアメリカはウクライナ防衛からロシア弱体化に大きく方針転換をしたと評した。
欧米の報道機関も同じような趣旨のでニュースを流している。
だが私が尊敬する長谷川氏の見解だが私は違うと思う。
大きく方針を転換したのではなく、もともとアメリカはプーチンを政権から引きずりおろしロシアを弱体化するために挑発し戦争を起こしたのだ。
4月15日の私のブログ「ロシアが暴発した真の理由、追い詰められたプーチン」で以下のように述べているので興味ある方は見ていただきたい。
尚、このブログの時点でアメリカはまだロシアの弱体化は言っていない。
『しかし「真の理由」はほかにある。アメリカ民主党政権がロシアの弱体化、殲滅を
本気で実行しようとしたからだ。
長年リーダーであり続け、研ぎ澄まされた感性を持った賢明なプーチンはアメリカ民
主党の悪意がはっきりと見えていた。そしてロシアとプーチンをないがしろにしよう
とするアメリカの企みと対決するのは今しかないと決断したのだ。』
私は今回のウクライナ戦争の真の原因は上記で説明できると思っている。もちろん他の要因もあるだろうが、大筋はこの文章の通りだ。
意図的なのか単なる口が軽いのか分からないがバイデン政権は時々本当のことを言ってしまう。
本来黙ってアメリカが軍隊を出すかどうか分からないようにしてプーチンにゆさぶりをかけるべきところを、ロシアがウクライナ国境付近に軍隊を集結している時にアメリカ政府はアメリカ軍は出さないと言ってしまっている。
オースチン氏の発言はアメリカの方針転換ではなく、今回も最初から持っていた本音を言ってしまったにすぎない。
2022年5月1日