ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

戦略なしのアメリカ民主党、ペロシ氏台湾訪問の意図は間違っている。

 世界にはいろんな国際問題があるが、アメリカや日本の最大の外交目標は共産専制国家中国の弱体化だ。

 ペロシ氏の台湾訪問はどうみても中国共産専制国家の弱体化には繋がらず戦略的失敗と考える。

 中国の未来は以下3ケースだ。

1.習近平体制継続、共産主義経済政策で経済成長は鈍化、軍事は拡大を続ける。

2.習近平失脚、同じ様な後継者、経済鈍化、軍事拡大。

3.習近平体制崩壊、経済開放成長、ある程度の専制主義の後退、軍事拡大継続。

 習近平の後継者が同じような専制主義者であれ自由主義者であれ軍事拡大は継続される。

 アメリカ民主党とその支持者たちは習近平がいなくなれば中国はアメリカの友人になてくれると漠然と安易に信じているように思える。

 そんなことはない。列強に植民地とされた中国国民には共産党の教育で深いコンプレックスとナショナリズムが植え付けられている。1.2.3.の通り習近平であれ後継者であれ、後継者が専制主義であれ自由主義であれ、つまりトップが誰であってもアメリカに対抗し軍事拡大を続け東アジアのヤク〇として君臨し続けることになる。

 中国トップが誰であれ軍事拡大が必至であれば、それを支える中国経済にブレーキをかけることを西側諸国が目指すしかない。

 幸いに習近平は不動産バブルを崩壊させコロナ抑制のため大都市のロックダウンをお行って、数々の反自由経済的な政策を出して、中国経済を混乱させている。

 だが、3.のように習近平失脚し表面的に新日米派が後継者となった場合が西側諸国にとって一番危険だ。

 ある程度の専制主義の後退が見えれば西側諸国は歓迎し、多くのグローバル企業が中国に投資をするだろう。それによって中国は再び経済成長をし、世界に親中政治家や経済人を増やしていく。一方で軍事増強は経済力に支えられて今以上に進める。

 ある程度自由になっても中国人に植え付けられたコンプレックスとナショナリズムはいつか間違いなく再燃する。その時中国は絶大な経済力と世界への影響力と軍事力で容易に日米を凌駕することになる。 

 つまり、一番危険なのは新日米派の仮面を被った人間が後継者になることだ。日米にとって一番いいのは今のまま習近平体制が続くことなのだ。

 だと言うのに習近平のメンツをつぶし三期目を危うくするような台湾訪問をペロシ氏はやったのか、単なる馬鹿にしか私には見えない。

2022年8月3日