ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

静岡県幼稚園の園児置き去り事故について その後2

 園長の記者会見でうすら笑いをしていて態度が悪いとマスコミは非難し、園長を悪者にすることで視聴者は日々のストレスを発散しているように私には見える。

 一つの致命的が事故には29の軽微な事故があり300の以上のヒヤリ、ハットするような危険があるというハインリッヒの法則と言うのがある。これを当てはめれば全国各地に中小保育園があって多くは対策が取られていなくて少なくとも300人の園児危険に晒されていたということだ。

 日本には300万~500万人いる園児たちの何割かが今も危険に晒されている。一刻も早く対策を取るべきで、それは政府、マスコミ、保護者、一般の人達が力を合わせてやらないといけない。

 自動車業界では不良品が発生すると部品メーカーは緊急対策と恒久的対策の二つをしないといけない。

 不良品に対する代替品の共有、当面不良品を出さないための全数検査の強化、材料設備マニュアルの点検などが緊急対策となる。

 そして緊急対策とは別に不良品を出した原因はなぜなのか突き詰めて根本的な恒久的対策を作ることになる。

 また「横展開」と言う言葉がある。ある不良品が出てその対策を取ったら他の生産にもその対策を展開するということだ。

 園児置き去り事件は連続しているが、政府の緊急対策も横展開もしていなかった。

 岸田首相、文部科学大臣厚生労働大臣は3人並んで緊急記者会見をすべきだった。

「今日、今からやってください、園児の置き去り事故が続いています、今後保育園の相談指導などの対策はやっていきますが、ともかくバスの園児の乗り降りについては確認をお願いします。今日、今から、今日の帰宅バスからやってください。」

 最初の園児置き去り事件のあとすぐにこの動きを政府とマスコミがやっていたら他の園児の命は助かったに違いない。園長は臨時で運転した時にそれをニュースで聞いていたら確認をしただろう。

 政府は保育所不足が社会問題となり急速に保育園を増やしていった。多くの保育所は中小であり経験がない。そんな保育所の園児の安全を経営者だけに任せてきたのは行政が責められるべきだ。

2022年9月10日