ドラコの資産運用 織田俊夫

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素晴らしい菅元首相の弔辞とプーチン大統領の4州併合演説(残念ながら)

 安倍元首相国葬儀における菅元首相の弔辞がすばらしい。

 ネットの世界ではもっぱら評判で私もみたが、涙が出て来て途中で切って何回かに分けて見た。

 素晴らしさの証拠に国葬に反対してきたマスコミはこの弔辞を再放送していない。繰り返して放送すれば国葬をしてよかったという国民が増えるからだろう。

 本当にマスコミはくやしいようで菅氏の弔辞は電通が書いたと事実と反することを言い後で訂正している始末だ。そもそも政治家のスピーチはライターがいるのが普通でそれが万が一事実だとして何だと言いたい。

 同じようにプーチン大統領の4州併合演説は、ジレンスキー大統領やアメリカなど西側諸国にとっては残念ながら悔しい話だがよくできている。

 その証拠に西側のマスコミはプーチン大統領の全文の演説をほとんど報道していない。

 NHKが実況中継をやるのでテレビを観ていたが、中継されたのは最初の数分だけだった。通訳が上手で最後まで聞きたかったのだが。途中で演説は切られて後で核の使用を言ったとかひどい切り取り報道をしていた。

 プーチンの演説はロシアの国益を代表したものであって西側諸国から到底受け入れられない。

 しかし冷静な指導者としての考えを吐露している。最初にこの演説からプーチンは狂人でもなければ病人でもないことが分かる。

 さらに北朝鮮や中国の指導者とは違っていて自分の権力維持よりもロシアの国益を最優先している考えが表れている。

 プーチンは演説のなかで2014年にウクライナアメリカに支援された暴力革命が話の発端であることを言っている。またその後停戦したにも関わらずウクライナ領内のロシア人は弾圧され続けてきたとも言っている。そしてロシア人の為に自分は精一杯働くと締めくくっている。

 日本は西側諸国の一員であり反ロシアの立場にある。だからと言ってプーチンの演説を聞かずに物事を考えてはいけない。古くから「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う言葉があるが、プーチンが何を考えているのか知るべきである。

2022年10月4日