最近映画「千夜、一夜」「PIG」を立て続けに観てきた。
いずれもいい映画だった。
数か月前までは週末でも空席がほとんどだったが、最近混み始めている。
映画の始まりを待つカップルが多い。ポップコーンと飲み物が乗ったプレートを男性が持って女性と楽しそうに話をしている。
電車にも若い家族連れが目立ってきた。たいていはお行儀のいいこどもを一人、多くて二人連れている。お父さんが奥さんに気を使いながらこどもと会話しているという光景が微笑ましい。
飲み屋でも全席あるいは半分にお客を入れている。みんなマスクを外して楽しそうに吞んでいる。
横浜の中華街や横須賀軍港はこの週末人で溢れていたようだ。
コロナは弱毒化し日常生活は戻ってきている。
だがいまだに高齢者は自宅にこもったままのようだ。今も昼間でも優先席に高齢者が数人座っていることはめったにない。
欧州ではマスク義務はすでに廃止しているし、日常生活を送るように政府は数か月前に方針を出している。
それに比べて日本政府はあまりにも無責任だ。マスクを止めること、日常生活を完全に元に戻すことをいまだに宣言していない。
映画館やテーマパークで楽しく過ごせるカップルや家族の幸せを、そして高齢者たちの街に買い物と言うような当たり前の平穏な老後生活をいまも毎日奪い続けている。
2022年10月18日