ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「そして僕は途方に暮れる」を見てきた。(ネタばれあり)

 フリーター(藤ケ谷大輔)が5年間同棲していた彼女(前田敦子)とけんかをして出て行く。彼女は話し合いたいというのに彼は逃げて出て行く。

 同郷の友人宅や先輩の家に居候をするちょっともめると逃げて出て行く。行き場所がなくなり姉の所に行き北海道の母親の所に逃げ帰る。母との関係からも逃げ出して行く場所が無くなったところに母と離婚したろくでなしの父と再開し、父のアパートで過ごすことになる。

 何かあるとすぐに逃げ出してきた彼なのだが、最後にこれではだめだと家族に立ち直る努力をすると言って東京に戻って行く。

 さてさてハッピーエンドかと思いきや東京に戻った彼は「そして僕は途方に暮れる」ことになる。

 主人公は素直なところもあるし優しいところもあるが、頼りなくどうしようもない。そんなことばっかりやってるとダメだ、因果応報というものなのだが、自分もそんな修羅場があったら逃げることもあるよなとついついフリーターの味方になってしまう。

 前田敦子が相変わらずいい味を出していた。今までの役柄からかずる賢い女のイメージがあるのでついついそう思って見てしまう。最後にやっぱり裏切るのだが、よくよく考えてみると彼の方に100%責任がある。

 期待せずに見た映画なのだが、なぜか後に残っている。

 藤ケ谷大輔は歌手で売れっ子の俳優のようだが、よくもこれだけ頼りない役柄に徹したものだと思う。

2023年1月19日

 

 

藤ヶ谷太輔