先日所鎌倉市を走る湘南モノレールの片瀬山駅で降りて江ノ電の腰越駅まで歩いた。
湘南モノレールは鎌倉市大船駅から湘南江の島駅まで走っている。下に県道が走っていてそれをまたぐ吊り下げ式のモノレールとなっている。
丘と谷が続き電車を通すことができなかったのだろう。観光で行く鎌倉は海に向かって山に囲まれえた扇方になっているが、湘南モノレールはその西の山の裏側になる。
片瀬山駅の周りは一戸建てが立ち並ぶ住宅街だ。
駅を降りて海岸近くにある腰越駅まで歩きだしたのだが急な勾配になっている。いずれも中規模以上の一戸建てが坂に沿って並んでいる。
およそ三階建てで一階が車庫になっていてその上に二階の住居部分がある。車庫の裏側はおそらく山、住居部分の一階の裏側は庭は小さくて擁壁が迫っている、二階の裏側は裏の家の一階が見えているという感じだ。
バブルのころは高級住宅街としてもてはやされたに違いない。湘南モノレールの全線開通が1971年なので高度成長と共に開発発展していたのだろう。
実際車庫には外車や日本の高級車がよく見かけられた。
1キロほど降りていくと平地になって江ノ電の腰越駅に近づく。そこには片瀬山の住宅より10年ほど古い住宅になっている。実際1970年頃流行った大谷石の塀がいくつかあった。
湘南モノレールの片瀬山駅は大船駅まで11分、今大船駅は再開発が進んでいる一方で下町商店街もあって便利な街だ。大船駅から横浜駅までJRで20分かからない。片瀬山駅から東京まで1時間で十分通勤範囲だ。
だが、片瀬山駅は標高38メートルでビルの12階の相当する。
駅から2分160メートルだとしてもおそらく2,3階分を登ったり下ったりしないといけない。
片瀬山駅は無人駅で商店街もコンビニもなく飲料の自動販売機があるだけだ。
この街の人は70歳前後だろう、これから足腰が弱り、4ドアのポルシェやベンツを運転できなくなったら、どうやって買い物にいくのだろう。
住所は鎌倉市でブランド力はあるのだが車が運転できなければかなり不便だ。
片瀬山の人からは地震で大谷石の壁が倒れるし津波が来ると言うかもしれないが私なら商店街が少しある江ノ電の腰越駅の古い家の方がいい。
2023年2月2日