ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ルペンは勝利して大統領になる、確実な二つの理由。

 4月24日フランス大統領を決める決選投票がマクロン氏とルペン氏で行われる。

 4月8日の世論調査によるとマクロン氏51%、ルペン氏49%で接戦となっている。

 わたしはルペン氏が勝利すると予想している。

 それにはフランス人がルペン氏を支持する確固たる理由が二つあるからだ。

 一つ目はルペン氏の公約はどれをとってもまともだということだ。決して極右と呼ばれるような政策を取っているわけではない。

 移民問題について適切な条件の下でないと移民は受け入れないとしている。いままでEUの方針に従いフランスほぼ無条件で移民を受け入れてきた。主権を持っている国として移民に条件を付けるのはあたりまえのことだ。

 社会保障にしても原則フランス人に限る政策を取ろうとしている。ほとんど支払いをしない外国人や移民が社会保障を受け取っている。これに改革を加えるというものでこれも当然の政策だ。

 現在のEUとは別にあるいは大幅に改革をし、EUからフランスに主権を取り戻すとしている。

 イギリスはすでにジョンソン首相のもとEUから離脱した。フランスはドイツとならぶEUの要だから続いてのフランスの離脱はEUの完全崩壊となる。

 EU崩壊まで一気にはやらないというルペン氏の妥協案は極めて現実的な提案だ。

 これら何れも極右と呼ばれるような政策ではない。むしろ中道、あるいはやや保守的なものと言ってよく多数のフランス国民が支持できる内容だ。

 あえて保守的というならば同性婚結婚を禁止するというものだ。だが多くの国ではいまも同性婚は認められていない、議論してフランス国民が納得できる結論を出せばいい。

 ルペン氏がフランス国民から支持される二つ目はロシアからのガス購入継続を明確に言っていることだ。

 ウクライナ戦争はEUがロシアに仕掛けたものではない。

 米国、特に民主党とその支持者たちがロシアを追い込み挑発したことでロシアがそれに乗ってしまったという構図だ。

 米国はウクライナ国民の人権が迫害されていることを喧伝し欧州諸国に制裁に加わりロシアから天然ガスを買わないように圧力をかけている。

 ルペン氏はロシアへの制裁には加わるがガス輸入停止まではやらないとしている。

 今のウクライナ戦争で一番得をしているのはアメリカであり、迷惑をこうむっているのはEUの国民である。ロシアにはウクライナをくれてやっていいと思っていたEUにとっては寝た子を起こすようにプーチンを刺激したアメリカを本音では迷惑だと思っている。

 今フランスなどEU諸国ではガス代、電気台が高騰している。今後ガスをロシアからかわないとするとますます光熱費の上昇となる。

 フランスの庶民はこれから10日の間にウクライナ戦争はアメリカ民主党が誘発させたことに気が付き、先月のガス電気代の請求書を見て、間違いなくルペンに投票するものと私は見ている。

 そして投票が不正がなければルペン氏が当選するだろう。

2022年4月14日