プーチンが爆発して無謀にもウクライナに武力侵攻したのには彼なりの理由がある。
プーチンは病気かもしれない、取り巻き連中がイエスマンばかりかもしれないし、ロシア帝国やソビエト連邦の幻想に取りつかれているかもしれない。
いずれの理由も本当で今回のウクライナ侵攻の理由に違いない。
しかし「真の理由」はほかにある。
それはアメリカ民主党政権がロシアの弱体化、殲滅を本気で実行しようとしたからだ。
長年リーダーであり続け、研ぎ澄まされた感性を持った賢明なプーチンはアメリカ民主党の悪意がはっきりと見えていた。そしてロシアとプーチンをないがしろにしようとするアメリカの企みと対決するのは今しかないと決断したのだ。
米国民主党がロシアを弱体化しようとしていたのは陰謀論でもなんでもない明らかな事実だ。
NATOを東に無制限に拡大していけば必ずロシアは暴発すると長年民主党の論客であるブレジンスキーは主張している。だから「止める」のではなくだから「やる」、と言っている。
本来ならばウクライナの西側をNATO軍の軍事境界線とすることでロシアとNATOの欧州諸国との間では暗黙の合意がなされていた。
北はスウェーデン、フィンランドはNATOに入らない、真ん中はポーランドとベラルーシを国境とし南はウクライナはNATOに入らないということでお互いを刺激しないようにしていた。
欧州におけるロシアとのデタントはヨーロッパの諸国も本気で期待していた。
実際ドイツはじめ欧州諸国はロシアから天然ガスを大量に買うことにしたし、ドイツは防衛費を大幅に抑えてウクライナ戦争前にロシアと戦うことは想定から外していたのだ。
私は仮想敵国のロシアから天然ガスを買っているドイツを散々こき下ろしてきたが、ドイツ人にとってロシア人はもはや敵ではないと思っていたのだ、少なくとも思いたがっていたのだ。それほどNATO諸国はロシアを敵とは思っていなかったのだ。
実際2014年ロシアがクリミア半島に侵攻して併合した時も欧州は本気でロシアと戦うつもりはなかったし、その時点でもウクライナをNATOに入れるつもりはなかった。
だがアメリカ民主党は違った。
執拗にロシアの弱体化を狙い続け、ユダヤ資本、グローバル資本はウクライナビジネスを求めロシア資本の排除を考えていた。
そしてアメリカの兵器産業は米軍のアフガニスタン撤退で新たな需要、つまり戦争が必要になっていた。
過去にユダヤ人がロシア帝国やソ連から弾圧を加えられたことに対する反撃なのだろう、民主党のユダヤ系論客は中国包囲網など忘れたかの如くロシアの弱体化を主張している。
プーチンはこのままだと彼自身の身が危ない、そしてロシアそのものが崩壊し、スラブ民族が貶められる、と本気で驚愕し恐怖したのだ。
それは事実であると思うし、そしてプーチンの取りうる唯一の選択を取ったのだ。
今回の戦争はアメリカがロシアに仕掛けたのだ。その理解がないと解決は見えてこない。陰謀論等と言って思考停止してはいけない。
2022年4月15日