アメリカ中間選挙は事前に共和党の赤い波つまり地滑り的な勝利が予想されていたが、結局下院は共和党が過半数を取ったが上院は民主党が過半数を維持して共和党の大勝利とはならなかった。
共和党支持者が言いうように選挙の不正が相変わらず原因なのかもしれない。だが民主党への投票がそれなりにあったことを認めざるを得ない。
アフガニスタンからのみっともない撤退、ロシアのウクライナ侵攻を許した外交、間違ったエネルギー政策と行き過ぎた経済政策が原因での急激なインフレ、などなどバイデン政権の失態が続いていたにも関わらず民主党は踏みとどまった。
特にインフレは庶民の生活を直撃しているし、それを抑え込むための金利上昇は住宅ローン負担の増加となっている。
選挙数週間前まで民主党の大敗北はだれの目にも明らかだった。
そこで民主党は禁じ手を。それはアメリカの貧困層を含む庶民に「中絶の権利」を認めることで選挙を戦ったのだ。
今年になり最高裁は中絶の権利を認めない判決をだしたが、それに対して民主党が中絶の権利を認め、それを選挙で最大限宣伝した。
「中絶の権利」とは胎児を殺す権利を認めることだ。
本来であれば望まれないこどもを妊娠しないことが理想で、その理想に基づいた社会形成を目標としないといけない。だが民主党はそんな社会改革は放棄している。
そして貧困層を含む庶民に何も与えられなかったバイデン政権と民主党は胎児を殺す権利を与えることを全面に出したのだ。
やはりアメリカの民主党は堕落している。リベラルはどうして堕落するのか。まともなリベラルはどの国にも存在しない。
2022年11月22日