麻生氏に「立憲共産党」と揶揄された立憲民主党と共産との選挙協力は今後継続されるに違いない。
今立憲民主党代表選挙が行われていて4人の立候補者のうち共産党との協力を見直すとしているのは逢坂氏一人だ。
他の3人ならば共産党との連携は続くし、逢坂氏が代表になったとしてもいったん選挙協力をした今共産党との離婚は実際不可能だろう。
2021年10月の衆議院選挙で立憲民主党当選者96人の内57人が小選挙区で選ばれている。つまり衆議院議員のうち6割が共産党との選挙協力で当選しているのだ。
彼らの多くは共産党との協力なしには当選できなかったことになる。
党員3分の2が共産党支援の恩恵を受けていて、今後彼らが共産党との連携破棄に賛成するとは思えない。
自由民主党が公明党との連携を始めたが、自民党議員は創価学会の票を当てにするようになってしまったので公明とは別れられない状況にある。同じことが立憲民主党と共産党との間でも生じていることになる。
もちろん共産党との連携を破棄して穏健左派の支持を取り戻すのが健全な方法だが、今後穏健左派は国民民主党や日本維新の会に吸収されていることを考える。穏健左派を取り込むには国民民主党と日本維新の会との競合をしなくてはならない。
このことを考えると立憲民主党の議員が共産党と手を切って穏健左派を取り込む作戦はリスクになる。共産党との協力を継続したほうが議席を守れる可能性が高い。
共産党の浸蝕は続いて近い将来立憲民主党は共産党の意思なく物事をきめられなくなり、独自な路線を歩むことはできなるなるに違いない。悪魔に魂を売ってしまったのだ。
結局のところ立憲民主党は共産党という独万頭をぐらったと言っていいだろう。
2021年11月22日