ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

サッカーボール1センチの分かれ目はあちこちで起こっている。

 サッカーワールドカップで日本はクロアチアPK戦まで行って破れた。PK戦まで持ち込む接戦だった。実力は伯仲していた。

 予選ではゴールラインぎりぎりのボールをとらえてゴールを導き出した。カメラでの判定は写真を見てもぎりぎり、数ミリと言う人もいるぐらいであと3センチだったらアウトだったことは誰もが認めるだろう。

 もしあとほんの少し、数センチ、いや数ミリ、ボールが外まで出ていたとしたら試合は引き分けになりドイツがグループ2位となって日本は予選敗退となっていた。そしてクロアチアとの接戦はなかったし、やっぱり世界の壁は厚いと日本の多くのサッカーファンがため息をついていたに違いない。

 あの宙に浮いたサッカーボールのようなことが世界中、そして人生、あるいは遺伝子の世界、とあちこちで起こっているにちがいない。

 出会いと別れ、成功へのチャンスと挫折、ビジネスチャンスと失敗、のような身近な世界だけではない。

 人が生まれるときに使われる遺伝子もほんのちょっとの偶然で選択されているのだ。たまたま父方の遺伝子を受け継いでになることもあれば、母方の遺伝子を受け継ぐこともある。あるいは偶然突然変異をすることだってある。

 我々の人生も、社会も、生まれ持った素質も、宙に浮いていたサッカーボールのようにゴールラインの外側と内側のどちらかになることで成り立っているのだ。それを偶然であり、運だ。

2022年12月6日