ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

すっぱい葡萄 孫のきつね

 木においしそうなブドウがなっていました。

 たくさんの鳥たちが集まっていて、ぶどうをおいしそうについばんでいました。

 それを見た狐がいました。

 狐には届きそうにないところにブドウがなっていました。

 狐は諦めようかと思ったのですが、その昔おじいさんが「どうせあのブドウは美味しくない」と諦めて、それが寓話になってしまったことをおもいだしました。 

 狐の恥になるようなことをくりかえしてはいけない、簡単にあきらめてはいけないとおもいました。

 そしてキツネは鳥たちにききました。

「そのブドウはおいしのかい?」

 鳥たちは

「とてもおいしいわ!」とそれぞれ返事をしました。

 狐は何度もジャンプしました。

 エイ!、エイ!

 そしてなんどもなんどもジャンプしました。

 エイ!エイ!

 何度もジャンプしてひと房のぶどうをもぎ取ることができました。

 大成功です!

 きつねはそのブドウをほおばりました。

 しばらくして狐は目から涙がでてきました。

 そしてきつねはほおばったぶどうをはきだしました。

 ものすごくすっぱいのです。

 狐は怒って鳥たちにいいました。

「君たちは僕をだましたな!」

 鳥たちは答えました。

「だましてなんかいないわよ、おいしいもの」

「わたしたちみんな雌鳥、女の子はすっぱいものが大好きなのよ」

 

2021年12月2日