ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナ戦争をあらためて予想する。その1プーチンは本音ではバイデン政権継続を望んでいる。

 ウクライナ戦争をあらためて予想することにする。

 反転攻勢でウクライナがロシアに勝利すると日本を含めた政治軍事専門家が口を揃えて言っていた2023年2月に私はウクライナが負けると数回にわたりブログで予想した。

 今ウクライナが敗北することをまだ認めないっ人はいるだろうが、劣勢であることを認めない人はいないだろう。ブログで予想したウクライナの敗北とその負け方の概要はすべて当たっている。

 プーチンはもはや停戦を望んでいない。いま東部の街は徐々にロシア軍に占領されつつあるがこの進撃をプーチンは止めるつもりはない。

 一方アメリカではトランプ大統領再選の可能性が高まっている。私は未だにトランプ大統領再選の可能性は3割程度と見ているが、トランプ氏は大統領になったらすぐに停戦すると言っている。いま「もしトラ」になったら世界はどうなるのかと議論が盛んだ。

 プーチン氏とトランプ氏は息が合っているのでロシアに有利な停戦条約を結びそれがこんごロシアや中国の横暴を許すことになると西側メディアは言っている。プーチン氏は妥協して停戦する”友人”のトランプ氏の再選を望んでいるとも言っている。

 だがそれは間違いだ。

 プーチン大統領が停戦する理由はない。戦争はロシアの勝利となりつつあるからだ。

 ウクライナ軍は総崩れの一歩手前になる。アメリカの支援が議会で通ったが、兵器を送ってもウクライナにはもう若い兵士がいないので戦える状況にはない。ウクライナ軍総崩れが数か月後であったものが1年後になるだけの話だ。ウクライナが崩壊すればロシアがキエフを占領し親露政権を樹立することができ永久にNATOに加入することはなくなる。ロシアの安全保障が確保できるのだ。

 だが停戦はロシアにとって何一つ利益がなくしかも危険だ。

 クリミア、東部4州のロシアへの併合を認め、ウクライナNATO加盟を永遠にしないことを条件にしたロシア側の要求を全面的に受け入れた停戦条約にしてもプーチンにとって不安が残る。

 停戦すれば西側諸国はウクライナ軍の立て直しを支援するだろう。停戦はジレンスキー大統領と西側諸国に時間的余裕を与えるだけだ。

 ロシアは全力で東部地域の支配拡大と場合によってはキーフへの再度進軍を続けるだろう。

 そしてアメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選したときにロシアの勝利が決定的に確定してて停戦条約が必要ないところまで攻め切っておきたいと思っているはずだ。

2024年5月5日