20年後技能実習生は日本に来なくなり、その時に技能実習生に頼っている日本の産業は崩壊することになる。
今発展途上国はものすごい勢いで豊かになっている。
今まで井戸がなかった村に井戸ができ、水道がひかれ、子どもたちは学校にいくようになり、医者が各村にいるようになっているのだ。
ほんの一昔前、例えばタイの農村では学校に行けないこどもたちがたくさんいた。私は村の精米所でもみ殻を袋に詰める9,10歳の女の子を見たことがある。
タイのカンカン照りの日中に彼女たちは精米所から出るもみ殻をビニール袋に入れていた。おそらく1日分の食事ぐらいの賃金が払われていたのだろう。細い体に大きな目、真っ黒に日焼けしていて、その姿をみて涙が止まらなかった。
今タイでそんな姿を見ることはないはずだ。20年前に子どもたちは強制的に学校に行かされることになったし、タイ国民の所得は何倍にもなった。
同じことがベトナム、カンボジア、インドネシア、中国、インド、で起こっている。そもそもの所得レベルや所得上昇のスピードの違いがあるが、ほぼすべての発展途上国で所得は確実に増えており、貧困層は減っている。
一方で日本人の所得は過30年間増えていない。つまり発展途上国の人々と我々日本人との所得格差は毎年確実に縮まっているのだ。
20年もしない2040年頃、日本の一部の産業界が当てにしている技能実習生、留学生アルバイト、移民はいなくなる。
そのとき建設、介護、農業、コンビニエンスストア、低付加価値の製造業、は成り立たなくなる。
これから20年の間に不法にあるいは合法的に技能実習生や移民の日本在住は増えていくだろう。当然犯罪率は上がるし文化的軋轢が生じるのは西欧諸国の前例を見てもまちがいない。各地方自治体は外国人のために多大な負担を強いられることになる。
そして20年後ぱったりと低賃金外国人労働者は来なくなるのだ。日本に残されるのは立ち行かなくなった建設業、介護産業、コンビニエンスストア、低付加価値製造業mとなる。
今技能実習生受け入れを望んでいる経営者は今だけ良ければいいという全く持って売国奴と言っていい。
2021年12月3日