先のブログ「「格差の起源」オデッド・ガロ―を読んで」で保守の重要な役割は社会的弱者、貧困層をいかに引き上げて国民全体を豊かにすることだと述べた。
この世の中の政治経済思想は大きく3つに分類され、二つが悪魔の思想であり、一つがまともな思想だ、と私は考える。
二つの悪魔の思想の一つは言うまでもない共産主義だ。
共産主義には良いも悪いもない、貧しい人も豊かな人もともに不幸になる。
表向きは貧しい人たちを豊かにすると言っているが、実際共産主義の指導者たちは豊かな人から略奪するだけでなく貧しい人からの略奪を行う。しかも弾圧を行って自由を奪う。北朝鮮、中国、などの例を見れば明らかだ。
共産主義に対する思想が保守になるが、共産主義が邪悪な思想だからと言って保守がかならずしもいい思想であるとは限らない。
保守には二通りの考えがある。
一つは狂った保守だ。
経済学者アダム・スミスが言っていた古典的自由主義、あるは最近の新自由主義だ。これも共産主義と同じレベルで邪悪な思想だ。
恐ろしいことにこの思想は21世紀になって新自由主義、グローバリズムという名前で復活している。
規制を取っ払い競争をし国の壁を超えて経済を活性化しなくてはいけないという。そうすれば落ちこぼれも出てくるが経済全体が良くなるので底辺の人達も豊かになれるというものだ。
賃金の安いところで製造すればいい、自国民の失業など関係ないと言ったものの考え方だ。
彼らは一握りの人達が豊かになることしか考えていない。自分さえよければいい、自分たちが金持ちになったのは実力だ、と考えている。
もう一つはまともな保守だ。
自由な経済は大原則であるにしても低所得者たちを支援する考えだ。それはケインズ経済であり、反新自由主義であり、反グローバリズムだ。
私には保守の一番の責任は、低所得者をつくらないことだ考えている。
なぜならば低所得者を作ればその人たちは間違いなく共産主義、創価学会、統一教会、カルト集団、に流れて社会を不安定化し最終的には革命が起こり国民全員が不幸になるからだ。
今の世の中共産主義者を見つけて排除するのは比較的簡単だ。しかし新自由主義者、グローバリストは保守を二分する勢力のはずだ。そんな保守に潜む悪魔の思想をいかに排除していくかが未来を不幸にするかを決めることになる。
2022年10月27日