今株を買うなら輸入依存企業の株だ。
別の言いかたをすれば円安ドル高で困って株価が低落している企業の株を買うのがいいだろう。
このブログで何度か述べてきたが、株を買うのは10人の内9人か10人がダメだという時がいい。それが底値だからだ。ただ底力のある株でないといけない。
株ではなく通貨の話になるがロシアのルーブルもそんな時期があった。
2022年2月24日ロシアがウクライナに侵攻し、西側諸国はロシアに対して経済制裁を行った。このときロシアには未来はないとルーブルは2月、3月売られ暴落した。
日本の識者と呼ばれる人は全員ロシア経済は崩壊すると言った。
正直私もロシア経済は破綻すると思っていた。なのでルーブルを買えとは言えなかった。
だがロシア経済は実力があったのだ。その後エネルギー輸出を安定させることによって西側の経済制裁に対抗し、経済破綻なく8カ月が過ぎた。
あの時にルーブルを買っていたら今頃2倍になっている。
さて今日本の輸入企業が苦難となっているのは円安ドル高だからだ。それも過去30年間経験のなかった急激なものだ。
この大きな為替変動は日米金利差によるものだ。勉強をしていないマスコミが日本の実力が落ちたからだなどとバカなことを言っているが全く違う、単に金利差だ。
アメリカのインフレが落ち着いてきたら連邦銀行は政策金利を下げることになる。日本もこの円安で景気が回復すれば徐々に金利を上げるだろう。
これ以上金利差が少々進むことはあるだろうが、今後は金利差が縮むことになる。
それは1年~5年ぐらいの長い期間をかけてのことだ。
今日本の輸入依存企業は今は大変だ。しかし今後は為替が少しづつ円高、つまりいい方向になっていくことになる。
日本の輸入依存企業の株は買い時だが、ご自身のリスクと判断での投資ということでお願いする。
2022年10月26日