先日東京都中央区の勝どき橋に所用があって近くのタワーマンション群をみてきた。
東京6区(新宿区、文京区、渋谷区、千代田区、港区、中央区)と呼ばれる中にある高級マンションなので、特にパワーカップルと呼ばれる夫婦で2千万円以上の収入のある人たちに人気だ。
一方でマンション評論家の榊淳司氏が言うように、低層階のマンションと比べて壁が薄いので生活音が聞こえてうるさいとか、大規模修繕は高層階なので大掛かりなものとなり将来人件費が上がり値上がりすれば住民は負担できなくなるとしていて、買ってはいけないとしている。
私もまったく同感だ。
東京駅まで距離的には近いが地下鉄がないのでバスで行かなくてはいけないし、そのバス停まで距離がある高層マンションは多い。さらにマンションの玄関から自分の部屋までエレベーターに乗って登らなくてはいけない。
しかもタワーマンションの周りは建蔽率の関係で隣のビルまで距離があってマンションとマンションの間はスカスカで何もない。コンビニ、スーパー、医者、飲み屋、には結構距離があるのが普通だ。
街も昔ながらの商店街はあるにはあるが全体として無機質な街で、そこにタワーマンションがそびえたちと高級車が時々走っている。
収入があるとはいえ1億円も出してよくも買うものだと思う。
そのうち暴落するといいうのが榊淳司氏と私の意見だ。
だがこの予想は間違っているのかもしれない。
過去のブログで「相手の立場に立って考えるだけでなく相手の頭、思考回路で考えないといけない。」と述べた。
榊淳司氏や私と違う思考回路の人達は、サルでも目もくらむような高いところに住むことをかっこいいと思い、エレベーターを待つことを不便と思わず、時間通りに来るか心配するバスで東京まで通勤するのを良しとするのだろう。
確かに大学を卒業して最初に入った世に言う一流企業の何人かはタワーマンションを買っている。
私の価値観ではタワーマンションは買うべきでないと強く思うのだが、だからと言って価格が暴落すると言うのは私とは価値感の違う人たちが多くいるので間違っているのかもしれない。
2023年5月17日