ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

東京のマンション下落の始まりかもしれない。

 東京カンテイのレポートによると2022年12月70平米中古マンションの価格は前月11月比で02%アップで会ったものの東京23区0.2%下落、東京6区(渋谷、新宿、文京区、千代田区中央区、港区)0.3%下落となった。

 時々停滞して今回のように0.1〜0.3%の下落はあったが2012年から東京中古マンションはほぼ右肩上がりで伸びてきた。

 私は今回の下落は要注意だと見ている。

 理由は今までとは異なる点がいくつかあるからだ。

 日本銀行は昨年末長期金利誘導幅を上げた。日銀は低金利政策の変動はないと繰り返し言っているが市場は大きく反応し一時150円であった円は一気に120円台まで下落した。

 日本銀行はしばらくの間低金利政策を続けるだろうが、いつの日か金利を上げると言う事実を認識し不動産業界は不安を持ち始めた。投資家が新しい借入を躊躇しだしたことは明白だ。

 中国のバブルは完全に崩壊状態だ。今後4,5年は中国マネーに期待することはできない。アメリカは金利上昇で不景気の入り口にあると見られている。また欧州はエネルギー危機で停滞は免れない。

 海外からの東京への資金流入は減ることになる。

 唯一希望が見えるのは日本経済だ。世界経済のブレーキがかかる中で成長ができるかにかかっている。そして日本経済のみが東京のマンション価格下落を食い止める力になる。

 東京のマンション価格は日本経済の先行きに影響されてしばらくふらつくことになるだろう。

 昔東京の山手の丘陵は稲作には不向きで下町の湿地帯は住居には不向きだった。だが長年の土木工事で改良され、経済の重要性が稲作から都市型ビジネスに移行したことで東京は日本で一番便利な都市となっている。

 しかも今日も東京は晴れている。日本中が雪が降っているのに東京は寒いが風も強くなくて普通に散歩できるのだ。

 東京都心の不動産は下落はあっても暴落はないとみている。

2023年1月27日