下院は1年前の選挙で共和党が多数派になり議長は共和党のマッカーシー氏が選ばれた。
マッカーシー氏はRINO(Republic in name only)つまり”名前だけの共和党”と呼ばれる人たちのひとりだ。共和党に属しているのに考えは民主党なのだ。
彼の議長選出においては共和党保守派から強硬な反対があった。何度も共和党内で話合いがなされたが最終的にマッカーシー氏が共和党保守派といくつもの約束をすることで議長になることができた。
だが、共和党保守派が心配していた通りマッカーシー氏は民主党の意見を大幅に取り入れて法案を通しだしたのだ。
約束を反故にしたことで共和党保守派が解任動議を出し共和党保守派と民主党の賛成で可決された。
次の議長はトランプ前大統領の名前も挙がっているが暫く混乱することになる。
そして今までとは違いバイデンが策する法案は置き去りにされるだろう。
もちろんウクライナ支援の予算は厳しく審議され絞られることになる。
9月ジレンスキー大統領はアメリカを訪問しバイデン大統領に追加の軍事支援を要請したが、結局期待外れとなった。下院で共和党が過半数を占めている以上簡単に予算が取れる状態にはないのだから当然だ。
一方、2022年戦争開始時に経済制裁によって数か月で経済が破綻されるとされたロシア経済は今も堅調だ。
ロシアが実効支配した5州へのウクライナの反転攻勢は今年の春に始まるとされたが春夏秋と進展はなく冬が近づいている。弾薬はロシアよりウクライナが不足しているとアメリカ軍高官は漏らしている。
プーチン氏はロシア国民の蜂起によって追い出されるとかクーデターが生じると西側専門家は言っていたが、プーチンの支持率はいまも80%台だし、クーデーターを起こそうとしたブリコジンは諦めそして命を絶たれた。
マッカーシー議長の解任によって下院はより共和党がコントロールすることになる。これによってウクライナはより苦境になる。このブログで「ウクライナは負ける」と予想しているが、よりいっそう予想に近づいていることになる。
2023年10月8日