ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

伊藤貫氏の「ロシアはオデッサを攻撃占領する」ほど私は断言できなかった。

 数日前の伊藤貫氏のユーチューブで「戦争に勝っているロシアは、停戦交渉を有利に進めるために、また停戦後ウクライナがロシアを脅かす存在にならないように、オデッサ、ハリコフ、キーフに攻撃を加え占領する。」とした。

 私も今年8月12日のブログ「ウクライナ戦争を再度予想する、予想7.NATO軍の弱さが暴露される。」で、ロシアは5州を占領しているがさらに西方に軍を進めたり、オデッサの港を占領したりキーフに再攻撃をかけることすら考えられる、と述べた。

 多くの人にとってこの予想は最初の「戦争に勝っているロシア」という認識がそもそもないのでこの予想は受け入れられないだろう。

 西側のプロパガンダに洗脳されていると事実が見えない。

 1年前のロシアの占領地域と今のものとを比べて全く変化していないことを見れば少なくともウクライナが勝っている事実は認められない。

 ロシアは占領地域に確固たる防衛線を作り、ウクライナは散発的に攻撃を加えて撤退していると言うのが現状だ。ロシアがさらなる進軍をしないのは、それ以上北西部にはロシア系住民が少なくロシア系住民を守ると言う大義がないのと市民のゲリラ活動のリスクを考えてのことだ。

 2024年に共和党大統領あるいは民主党ケネディー氏が大統領になれば一気に停戦交渉になる。その時に停戦ラインを決めなくてはいけない。またバイデン氏が再選されればずるずると戦争は続くのでウクライナの息の根を止めなくてはならない。

 となればプーチン大統領が来年春に攻勢をかけてオデッサを含む海に面した南部二州を攻略することを考えていると見るべきだ。

 ウクライナはただでさえすでに東南部5州の工業地帯を奪われているのにさらに穀物を輸出することができなくなる。東北南をロシアに囲まれ西側の陸路だけになってしまう。

 伊藤貫氏と私は同じ意見だが、私は「可能性がある」としたが伊藤貫氏はほぼ断言した。

 これは私のブログは一か月前であったということがあるが、それと私はプーチン自身まだ迷っていると思ったからだ。

 プーチン大統領ウクライナ戦争当初にキーフに進軍して結局退却するという失敗をしておりロシアが有利だからと言ってロシア系市民の少ない地域にさらなる進軍をするのは慎重なはずだ。

 だが両軍の戦力を分析してプーチンは全力で考えているだろう。

 尚、海に面したウクライナの2州のロシア系住民は約50%のようだ。

2023年9月17日