結局西側のロシアに対する経済制裁はほとんど効果がなかったことになる。
ロシア通貨ルーブルは2022年2月のウクライナ戦争前までは長らく1.3円~1.7円/ルーブルで推移していた。戦争直後にルーブルは売られて0.8円台まで暴落したがその後逆に戦争前よりも上がり2022年6月に2.6円/ルーブルまで上がった。その後戦争が膠着状態になると現在1.7円程度で安定して推移している。
通貨をみるだけでも市場はロシア経済は安定していると見ている。
戦争初期にロシアのインフレは20%になったと言われたが今は6%程度でこれも安定している。
ロシアは制裁をしている先進国以外に天然資源を輸出をし外貨を今も得ている。消費財は中国、トルコから輸入が可能だ。兵器はイランと北朝鮮から購入している。
マクドナルド、スターバックス、コカ・コーラ、ユニクロ、などの西側チェーン店が撤退したが、工場がロシアまたは非制裁国にあるので、別のブランドで同じ店で同じあるいは似た製品を販売している。
戦争開始当時暴落したルーブルを見て本気で買うつもはなかったが会社に問い合わせた。ロシア債権の購入は可能かと聞いたが取引中止になっていた。あの時買っていたら数倍になっていただろう。もちろん日本人からはひんしゅくを買ったのは間違いない。
日本の経済専門家は全員ロシア経済は西側制裁で崩壊すると言っていたが外れたことになる。高橋洋一氏を含め私の尊敬する経済学者の多くがロシア経済が崩壊すると言っていた。せめてあれは間違っていたと訂正すべきではないか。
2023年11月29日