ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

タイム誌「ウクライナの勝利を信じているの私一人だ。」とジレンスキーは嘆いた。

 今日で暦の上で秋が終る。

 10月30日号TIMEにジレンスキー大統領は「ウクライナの勝利を信じているものは自分ひとりである」という旨の発言が記載された。

 ウクライナ戦争当初TIME誌はジレンスキーをウクライナの英雄として写真を表紙にしたが、1年半後彼に密着取材をし今度は苦境を言葉を記事にすることになった。

 後ろ盾であったアメリカはこれ以上の援助が危うくなってきた。アメリカ国内でウクライナ支援反対の意見が強くなってきたのに加えて、ハマスのテロ攻撃をきっかけに中東情勢が緊迫し、バイデン政権がこれ以上の戦争継続を良しとしないようになってきた。

 私は何度かウクライナ戦争の予想をしている。 

 9カ月前の冬の終わり2023年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻して1年目に私はウクライナ戦争について「ウクライナは負ける(占領された領土を奪還でいない)」と予想をした。

 当時、レオパルド戦車やF16戦闘機の供与が決まり、その後アメリカはウクライナクラスター爆弾使用を認めると発表し、一方でロシア軍の兵器は古く兵士は士気が低いと、日本を含めた西側の「専門家」はだれもが春の反転攻勢が成功すると予想していた。

 私は知り合いにウクライナは負けると言っていたが、ロシアのスパイなのかとか、ロシアのハニトラに会ったのかとか、鈴木宗男氏の親戚か、とかともかく変人扱いされた。

 日本では防衛省OBの専門家がロシアは負けると繰り返していた。稚拙な予想しかできないのと見ると日本は大丈夫なのかと思う、猛省すべきだ。

 2023年春に反転攻勢は開始されず、夏になって開始されたがロシア軍の堅固な防備に阻まれた。

 2023年8月8回に分けた「ウクライナ戦争を再度予想する」の中でこの秋は多くの人達がウクライナ敗北を認める季節になるとした。

 この直後からウクライナ勝利への懐疑的な意見が散見されるようになり、10月になると西側のマスコミは手のひらを返したように戦争は膠着状態、ウクライナ不利の意見となり、最後はIME誌のジレンスキー自身のこの発言だ。

 この冬は最後の一人も「負け」を認める季節になる。

2023年11月30日