ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「市子」を観てきた。

 ネタバレ含みます。

 同棲していた市子は突然姿を消す。

 彼女は無戸籍だった。

 母親が離婚した後に生まれたこどもで前の夫を父親にしたくなくて出生届を出さなかった。日本には実際に同じような理由で全国に今も600人前後いるらしい。

 同棲していた彼と刑事が限られた手がかりをもとに市子を探し彼女の生い立ちが明らかになっていく。

 母親は再婚し妹月子が生まれるが半身不随の病気になり市子が介護をすることになる。市子は3つ下だった月子になりすまして小学校に入学していた。

 高校生になった市子はある日貧困に疲れ果てて月子の生命維持装置を外し殺してしまう。遺体は母と義父が大阪の山中に捨てに行く。

 義父は市子に性暴力を振るうようになりある日義父を殺してしまう。

 現場を目撃してしまった市子のことが好きだった同級生が死体を線路において自殺に見せかける。すぐに市子は失踪してしまう。

 市子は無戸籍となってしまったがゆえに二人を殺害し、最後はさらに殺人を犯したのではないかというシーンで終わる。

 刑事ものやサスペンス物で最後沢口靖子や水谷豊が犯人に事件の真相を説明する場面があるが私はいつもよくわからずに聞いている。もしかすると視聴者のおじいちゃんおばあちゃんも分かっていないのかもしれないと私は思っている。

 同じように市子の生い立ちや真相を鑑賞中に全部理解するのは私には無理だった。後でネットのネタバレなどをみてストーリーを理解した。この映画は気合を込めて観る必要がある。 

 全体が重くて暗い、だが強く印象に残る映画だった。川辺市子を杉咲花が見事に演じている。気合を込めて観るのがいいと思う。

2023年12月19日