ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナ戦争をあらためて予想する。2023年12月17日:捕捉

 12月17日のブログでウクライナ戦争の予想9として「ウクライナは総崩れになる可能性がある。」とした。その捕捉だ。

 外交、選挙、支援、軍事力が今後どのようになるかを見てロシアの大規模侵攻の時期とやり方についてさらに掘り下げて予想する。

 大規模侵攻は停戦交渉の行方、欧米の軍事支援の先細り、など外交や政治状況を見極めてプーチン大統領が決定する。

 2014年3月17日ロシア大統領選挙が行われる。プーチン大統領は間違いなく再選される。

 ロシア国民の8割を超えるプーチン支持はまやかしだとかプーチンは暗〇されたりクーデターで追い出されるとかいうのはこのブログで何度も述べたが西側の甘い幻想だ。実際にこの2年間にどれも実現しなかったし気配もなかった。今後もプーチン氏の失脚はない。

 選挙でプーチン大統領が再選は盤石だが、もし選挙前の大規模侵攻で何らかの失敗あるいは手詰まりがあると当選は確実とはいえ選挙に悪影響が出る。

 よって大規模侵攻の時期は2024年3月27日より後でアメリカ大統領選挙日11月5日の間になる。

 ウクライナへの軍事支援が先細るのでこれ以上ウクライナは戦えない。当選者がバイデン氏になろうとトランプ氏になろうと今後停戦交渉の話は具体化してくる。

 ウクライナ軍事支援とウクライナ軍の消耗をプーチン大統領は計算をしている。まずはよりウクライナが消耗する作戦を3月までの冬の間するだろう。

 1日でウクライナ戦争を終わらせると言っているトランプ氏が大統領になると停戦の可能性がより高まる。トランプ氏当選の可能性が高まるとプーチン大統領は停戦交渉をより有利に進めるためにより早く大規模に攻勢をかけて結果を出す必要がある。大規模攻勢はアメリカ大統領選挙結果が出る十分前に始めなくてはならない。

 そして停戦交渉を有利に進めるためにはロシアはエポック的な勝利が必要だ。

 再度一度首都のキーフ占領を試みる、あるいは黒海への出入り口であるオデッサの占領だ。

 キーフへの攻略は国境が近いベラルーシからされるかもしれないし、オデッサ攻略は西のモルドバと東のすでに占領したウクライナ側からの挟み撃ちでされるのかもしれない。

 戦術は、併合した東部5州からの攻撃をかけてウクライナ軍を東部に集中させる、ウクライナ軍はロシア軍に総力で劣っているので振り回されることになる。ウクライナ軍が東部防衛に気を取られている間にキーウとオデッサをロシア軍が一気に攻略するという戦術だ。

 ウクライナ軍の疲弊度、ロシア軍の充実度、西側軍事支援の行方、アメリカ大統領選挙の状況、などによってプーチン大統領は決意することになるが、2024年3月17日以後の春の間にロシアが大規模侵攻をする可能性は高い。

2023年12月20日