ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

アメリカ議会がウクライナ支援を決議してもウクライナは負ける

 アメリカ下院議会が共和党が軟化してウクライナ軍事支援の予算を可決した。トランプ元大統領が裏で糸を引いていたが、予算反対を止めてようやく成立した。

 トランプ氏がウクライナ支援案を認めた理由として日本の政治外交専門家の一人はトランプ氏がノーベル賞が欲しいからだとテレビ番組で言ったそうだ。

 本当に草津競馬場と奈良公園の動物が一斉にテレビ局に集まったのかと思う発言だ。

 このブログでは未来を予想するには相手の立場に立って相手の頭で考えないといけないと繰り返してきた。

 彼は相手の立場になれず自分の頭で考えてしまったのだ。ノーベル賞というものは彼にとって憧れで誰もが欲しいと思っているのだろう。

 ノーベル平和法はオバマ元大統領が受けている。核廃絶を演説したただけで受賞したのだ。だがオバマ大統領演説以後に核を廃絶した国は一つもない。

 ノーベル平和賞オスロにいる選考委員たちの思惑で極めて政治的に決められている。このことをこの専門家は知らない。またトランプ元大統領が全くノーベル賞に興味がないことも分かっていない。

 トランプ氏が軟化したのはウクライナ軍が崩壊しだし総崩れしそうになってきたからだ。

 この政治軍事評論家はまずこの事実を把握していない。

 ロシア軍は毎日1キロのペースで進軍している。大統領選挙の11月までに150キロ進むことになる。ウクライナ軍が総崩れすればロシア軍の侵攻は早くなり一気に首都キーフと港町オデッサはロシア軍に包囲されることになる。

 そこまで負けこんでしまうと極めて不利な停戦条件になる。もしかするとクーデターでウクライナ政府に親ロシア政権が出来たりする。それを防ぐために今年いっぱいウクライナが維持できるために支援を認めたのだ。

 今ウクライナは兵員が枯渇している。アメリカが武器をも送っても銃を持って戦う兵員がいない。ウクライナの反転攻勢など夢のまた夢、せいぜいロシアの侵攻速度を半分にすることしかできないだろう。

 テレビ局はこの政治評論家に出演料として人参と鹿せんべいを渡してあげるといい。

2024年5月2日