ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

植田日銀総裁は極めて巧妙なかじ取りをしている。

 一時ドルは160円を超えて円安になったがおそらく日銀などの介入によって今は155円前後となっている。

 このブログではドル円は日本の金利上昇に神経質に動いているので7月に140円、11月130円台と予想した。以下2024年3月12日ブログの抜粋。

ドル円為替、日経平均株価は神経質な動きを続けるだろう。7月のゼロ金利政策解除で円は140円程度になる。株価はいったん下がるがまた持ち返して野村證券が言う4万3千円ぐらいまで上昇する。11月アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選したらアメリカのインフレは終息し金利は下がりドル円は130円台になるだろう。」

 7月マイナス金利政策解除を予想したが、植田総裁は3月に行った。神経質だった市場に対して十分な説明をしたので私が予想したように円高ドル安になることはなかった。

 植田総裁の見事な手綱さばきで私の予想は外れた。私は3月23日のブログで予想が外れたことを認め反省している。

 トランプ氏が再選される可能性は3割と見ているが、「もしトラ」が話題になるように再選の可能性は高まっているとされている。

 再選されればウクライナ戦争は停戦に向かい、シェールガスの採掘は再開されいずれも世界のインフレ抑制に大きな影響を及ぼす。アメリカの金利は下落するだろう、それに伴って円高ドル安になると私は見ていて3月12日のブログで130円台になるのではないかと予想した。

 だが冷静に考えれば人口減少している日本が米国よりも成長率が高くなることはないだろう。そんな経済状況では中長期でみればドルの金利は絶えず円よりも高いことになる。

 日本の金利が上がっても大したことないし米国の金利が下がっても日本の金利が追い抜くことはない。日銀はこのことを説明しつづけ市場関係者は理解しだしているようだ。

 このことによって2024年末までは円安ドル高の基調がつづき、トランプ氏が大統領になっても130円台に戻ることはないのかもしれない。

2024年5月3日