ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナ戦争をあらためて予想する。その3 不利な停戦か敗北か、ウクライナは永遠に貧困になる

 ジレンスキー大統領の選択肢は、ケース1、ロシアの要求をすべて呑む不利な停戦を受け入れるか、ケース2、このまま戦争を継続してキーフまで攻め込まれて敗北するか、の二通りしかない。

 ジレンスキー大統領にとってケース1は大統領として生き残るチャンスはあるがケース2の場合は追放されるか暗〇されることになる。

 ウクライナ国民にとっては両方とも戦争が終わることになりになり平和な日常が戻ることになる。しかしウクライナ国民が戦争の貧困から抜け出せるかについては微妙に違ってくることになる。

 ケース1の場合ジレンスキー政権が継続するかまたはそれに続く親西側政権となる。 

 日本を含めた西側の莫大な援助はあるが、ロシアの脅威は続き臨戦態勢を続けなくてはならない。停戦であって終戦でないため次の戦争のために緊張し準備しなくてはならない。

 西側企業が進出することはないし、海外に逃げた成年男子は戻ってこない、また戦争前に深く経済的に繋がっていたロシアとの関係は途切れたままになる。つまりウクライナは西側からの援助がなければ存在できない物貰い国家であり続ける。

 ケース2の場合親ロシア政権になる。ロシア併合のロシア系住民の多い5州がウクライナから外れるので国民のマジョリティーウクライナ系住民になる。まともに選挙をすると親西側政権となるのでしばらくの間はロシアの傀儡独裁政権になるだろう。

 ロシアはウクライナ系国民の懐柔に全力を費やす。言論弾圧を行う一方で経済援助を全面的に行いウクライナ国民の経済不安を和らげロシアへの憎しみを避けるようにする。ロシアとの経済的つながりも復活することができる。実際にロシアは占領した戦争で破壊された5州でこのような再建政策を行っているはずだ。

 西側メディアにとってケース2は断じて許せない未来だ。しかしウクライナ国民は経済的に戦争の貧困から抜け出せるし少なくともこれ以上犠牲者を出さなくて済むことになる。

2024年5月9日