高梨選手がジャンプスーツで失格になって大きな話題となっている。
フィンランド人の審査官は今までいい加減な検査が行われてて不正が常態化していたのでそれを正したと言っている。
正しいことをやったんだからなんで文句を言われないといけないのか、と言う発言は高梨選手応援団からは開き直っていると非難される。逆にそんな高梨選手を擁護してフィンランド人審査官を否定する日本人はルールを守ること、正しいことが分からない幼児性があるとか非難されている。
ただでさえウイグルなどで人権弾圧をしている中国で開かれているオリンピックなのにさらに後味が悪い大会となりつつある。
ルールはその通りになかなか守られない。
運用している現場でどうしてもグレーな部分はあるわけで、そこは世間一般でいう常識や参加選手の間で暗黙の合意がされる。
ルールを厳密に守れば制限速度40キロの道は41キロになったら警察官は違反者として反則切符を切らなくてはいけない。実際は49キロぐらいまでは見逃している。
高梨選手のジャンプスーツが2センチ長かったのはこの速度制限の9キロと同じレベルなのかは分からない。だが今まで審判たちは9キロの速度オーバーのように見逃してきたわけで晴れの舞台のオリンピックで急にルールに厳格になるのはおかしいのではないか。
やるのであれば選手全員に十分周知して行うべきだ。
その努力をフィンランド人の審査官はやったのだろうか。
そして厳しい検査に切り替えるのであればオリンピックよりも先の大会でやるべきではなかったのか。
街の放置自転車でも一度は警告してからやっている。もしかするとフィンランドでは警告なしでなんでもルールの厳格化をしているのかもしれない。
選手たちはぎりぎりのことをやっている。それは練習だけでなく道具についてもルールぎりぎりのことをやっているはずだ。そんな選手たちに何の警告もなく今までのやり方を変える、しかも晴れの舞台でやるというのはおかしい。
選手と審判員が協力してフェアな大会にしていくという精神がないように思う。
ルールはみんなでつくるものだということを知るべきだ。フィンランドの審査官には猛省していただきたい。
尚、事前に選手たちに周知していた場合はフィンランド人の審査官は100%正しい。
2022年2月13日