ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナを知るには「ひまわり」と「赤い闇スターリンの冷い台地で」

 大分昔になるが2020年6月6日のブログでそのころリバイバルしていた「ひまわり」の映画の話を述べた。

 最近ウクライナ戦争の影響で東京では立川高島屋、武蔵野映画館でやっているようだ。

 ソフィアローレン扮するイタリア女性が第二次世界大戦ソ連戦線で行方不明になった夫を探しに行くという話だ。画面いっぱいのひまわりは今まさにウクライナで戦場となっているヘルソンで撮影されたらしい。

 夫はウクライナの極寒の中敗走するときに雪の中に倒れそれを若いウクライナ女性に助けてもらう。夫はしばらく記憶喪失になっていてそのままソ連ウクライナでその女性と生活しこどもまで出来ているという話だ。

 ソフィアローレンも夫もウクライナの女性もみんな戦争の犠牲者だ。

 今もってみても涙が何度も出てくる映画である。

 一方で「赤い闇スターリンの台地で」は若いイギリスのジャーナリストが第一世界大戦後世界恐慌の後どうしてソ連だけが経済発展をしているのか分からなくてモスクワに調査に行く。

 モスクワにいる他の多くの西側ジャーナリストはソ連政府の発表をそのまま本国に垂れ流しの報告。西側ジャーナリストは毎夜酒池肉林にはまっていて、またソ連政府からいろんな圧力を掛けられてたままでまともな取材はしていなかった。北京の日本のマスコミ人たちは耳の痛いことになるかもしれない。

 若いジャーナリストはソ連穀物を海外に輸出して生産機械を買って経済成長をしていることを知り、単独穀倉地帯であるウクライナに行く。

 そこで壮絶な飢餓を見ることになる。

 スターリンは外貨を稼ぐために小麦などを大量に輸出した。ソ連の小麦の60%をウクライナが生産していたと言われており、スターリンウクライナに飢餓が起こることを承知の上でウクライナの小麦を取り上げたのだ。これをホロドモールと呼んでいる。

 ソ連の報道弾圧を何とか潜り抜けて本国に帰国するが、マスコミは相手にしてくれない。真実だと思わない者もいれば明らかに共産主義者などが邪魔をする。

 その反対を押し切って最終的に報道することに成功するという話だ。

2022年3月29日