ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

バブルを生き延びた人たち その3

 昨日ブログでコツコツ稼いだ医者、弁護士、会社役員の金持ちAとドカンと稼いだ金持ちBの二種類があると言った。

 私は金持ちAになるには一流大学を出てコツコツ勉強するかコツコツおべっか(会社役員のこと)を使う必要があると思っている。それができれば金持ちAになる可能性はある。

 だが、金持ちBとなると事情は違ってくる。

 金持ちBになるにはお金が好きで商売が好きだで人のやらないことを平気でやるということが必要だ。だがそれは最低条件でそれに運が必要だと思っている。

 お金が好きで商売が好きで人のやらないことを平気で出来る人はこの世の中に一杯いるが、運が伴わないと大金持ちにはなれない。

 運がよくて当たるとお金がどんどん入ってくることになる。

 成功した本人は自分の実力だと思い運がよかったからだとは決して思わない。

 どんなビジネスでも自分は成功できるのもだと信じている。ほとんどは間違いなく他のビジネスに手を出す。

 そして失敗する。

 なぜならば一回目成功したのは運だっだからで二回目も成功するはずがない。二回目成功するのは一回目と同じように可能性は低い。

 このことに気が付かずに何度も他のビジネスに手を出して失敗をし続けて破産することになる。

 バブル時代は運の数は今よりも多くて成功者が多かったが、その人たちの多くは不動産などに手を出して最終的に失敗している。

 一回目の成功のあと他のビジネスに手を出し、最初の失敗で止めた人、倒産する直前に止めた人、健康を壊して止めた人、面倒だから引退することにした人、そんな人たちが金持ちBとして生き残っているのだと私は見ている。

 具体的に言えば最初のビジネスで100億円稼いだがその後の他のビジネスで110億円失敗した人が破産し、90億円の失敗で10億円残っているというのが金持ちBなのだと思う。

 その見方で孫正義氏を見てみよう。

 彼ほど運の強い人はいない。携帯電話で最初の成功をしアリババでも成功した。

 一回だけでなく二回も成功したのだ、相当運の強い人だ。

 孫氏は成功が運であるにも関わらず、自分の能力があると信じている。

 二回成功したからと言って三回目も成功するとは限らない。三回目は失敗する可能性の方が高い。

 三回目とも言えるビジョンファンドは赤字が続いている。あれもこれも株を買って馬券を買うがごとく投資しているが、私には素人の博打にしか見えない。

 そればかりか二回目の成功であるアリババも様子がおかしくなっている。

 孫氏は成功を自分の実力と思い投資を続けるだろう、それは彼の勝手だ。

 だがお金を預けるのはやめておいた方がいいと私は思う。

2022年6月29日