偏差値55-60の人達が一番成功するらしい。
そんな欧米の研究結果がある。概略は以下の通りだ。
人間の能力と人数をグラフにすると正規分布になる。
普通の能力を持っている人たちは真ん中に位置し一番多くなる。左右になだらかに下がっていくグラフとなり、釣り鐘の形になる。極端に能力がある人、極端に能力がない人は少人数だ。
一方で世界の収入のグラフを作ると富士山の右半分のようなグラフになる。左端が一番収入が低く人数が一番多い。左から右につまり収入が高くなるにつれて最初急激に人数が減りそのあとはなだらかに人数が減っていくことになる。
能力がそのまま結果になるのであれば収入のグラフも正規分布である釣り鐘状にならないといけないがなっていない。
ほとんどの人達は能力があるのにグラフの左端、つまり低収入に追いやられていることになる。
また能力と人数を表すグラフの右端、つまり偏差値70以上の人達は収入のグラフの右端で大成功しているかと言えばそうではないらしい。偏差値70以上の優秀な人たちの多くは現実社会では低収入あるいは中ぐらいの所得という結果になっているらしい。
実際私の周りに東京大学出身の人達がいるが、誰一人として大金持ちになっている人はいない、ほとんどが普通のサラリーマンだし、一番収入の多い人でも大手の雇われ社長だ。
逆に大成功するのは偏差値55-60,つまり最優秀ではないが、そこそこ優秀なひとらしい。
不動産業をやっていると金持ちが一杯いるが、学歴はほどほどあるいは学歴はないが何か特殊なことでちょっと優れていると言う人がほとんどのように思う。先に述べたように東大ではゼロだ。
少なくとも能力と成功には正比例した関係は見られないということだ。
正比例しない理由はそこに「運」と言うものが存在するかららしい。
2022年11月18日