ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

人力飛行は日本人によってなされる

 昨日鳥人間コンテストをテレビで報道していた。

 人力飛行で今年は最長36キロも飛んだ。

 36キロと言えば東京駅から横浜駅までが33キロのようだからそれよりも長い。すでに人力飛行は達成されたと言っていいだろう。

 ギリギリまで軽量化され積み重ねてきたノウハウで造られた機体に訓練を積み重ねてきてしかも体重を絞ったパイロットがペダルをこいでプロペラを回して空を飛ぶ。湖面ぎりぎりを飛ぶ姿を見て誰もが応援したくなる。

 こどもの頃、人は自分の力で飛ぶことはできない、エンジンのような動力がないと空は飛べないと聞かされたことがある。だがその常識がすでに半分は否定されたことになる。

 これからも技術開発が進みいつの日か半永久的にしかもさほど訓練をしなくても乗れる機体が作り出されることだろう。

 そしておそらくそれは日本人の手によってなされることになる。

 その理由は他の先進国では軽量化した機体を作ることはできるだろうが60キロ以下の屈強なパイロットを日本では簡単に探せるが他の先進国ではなかなか見つけにくいからだ。

 次にすぐに金にならないことでも日本人は真面目にやってしまうか、欧米や中国は金にならないのなら根気のいることはやらないからだ。日本のお茶、お花、将棋、武道などは金にもならないのに日本人は大事に守ってきた。鳥人間がビッグビジネスになる可能性はないとは言わないが、今みんなは空を飛ぶことだけを目標にやっている。

 三つ目は大会を行う場所が世界でもしかすると琵琶湖しかないからだ。

 毎年滋賀県彦根市の琵琶湖で行われる。広い湖面は他に世界に多くあるが、1日風のないところは少ない。滋賀盆地の真ん中に琵琶湖があることで夏の昼の間風のない日が何日もある。

 さらに水が暖かくなくてはいけない。パイロットが防寒のためにウェットスーツを着ることは航続距離をみじかくすることになる。

 そして極限まで軽量化された機体はもろく輸送は最新の注意が必要だ。琵琶湖は日本の中心にあるので機体の輸送には好都合だ。

 人力飛行が人類の夢だったがまさか日本人が達成するとは思いもよらなかった。

2022年9月1日

 

 

毎年滋賀県彦根市の琵琶湖で大会をしている。