瑠璃と言う名の女性が生まれ変わる物語だ。
生まれ変わる3人が出てくる。
そのひとり、最初の瑠璃を有村架純が演じている。美人で薄幸の生涯を送るのだが、彼女の切ない人生が伝わってくる。
本当に無念だったのだろう、だから生まれ変わった瑠璃に思いをつないだのだろうと映画の後も余韻が残っている。
有村架純はぽっちゃりした顔立ちだったのでデビュー前オーディションでは落ち続けていたらしい。
NHKの朝ドラで脇役なのにブレークした。その後ドラマで関西弁をかわいく話すこともあって私はファンになっている。
大泉洋が二人目の瑠璃の父親を演じている。おとぼけ、お笑い、一切なしの演技だった。
「新解釈・三國史」でムロツヨシとコメディー演技をしていた。私はテレビに出てくる大泉洋とムロツヨシのジョークは好きなのだが、二人の映画のコメディーは正直私にはあまり面白くなかった。
今回の映画を観て大泉洋は映画は真面目なキャラクターのほうが絶対にいいと思った。
大泉洋も幸せな人生を一瞬で奪われることになる。その傷が癒えないまま地元の北海道に戻っているのだ。
「生まれ変わり」のように現実には考えられないストーリーの映画は最初の入りの部分が大事だと思う。大泉洋が北海道のふつうにありそうな漁村で暮らしているところから始まっていていつの間にかドラマの中に入ってしまった。
大泉洋はなんとか生きて行こうとするが、妻や娘との生活が本当に幸せであったことを無情にも再度思い出さされて映画は終わる。
さて高田の馬場駅前が何度も舞台となっているが、ロケをしたのではなく何十年も前の高田馬場駅のでかいセットを作ったらしい。
有村架純が彼氏と再開するのは高田の馬場近くにある早稲田松竹映画館だ。
古い映画をやっているが歩いて5分の所だ。いい映画があれば明日にでも行こうかと思っている。
だがそれにしても有村架純がかわいそうだった。
2022年12月9日