今長期20年~30年のアメリカ国債のトレジャリーストリップがお勧めだと思う。
野村証券のサイト12月7日(昨日)を見ると約30年後の2052年2月15日償還のアメリカ国債は38.42%で購入できるとなっている。
今3,842ドル出してこの国債を買うと約30年後に10,000ドルになって戻ってくるということだ、つまり2.6倍以上になる。もちろん手数料は支払わないといけない。
驚くかもしれないが本当なのだ。このトレジャリーストリップの利回りは3.3%だ。日本では長期金利でも1%行かない状況だが、アメリカは最近の連邦銀行の利上げも影響して長期金利も上がっている。
この話をすると二つの疑問があろうかと思う。
一つは30年先に満期(償還)される債権を買ってもしょうがないし、途中で現金が必要になることはあるという意見だ。
だがアメリカ国債はいつでも売却することができる。現金が欲しくなったらこれを株式などと同じように市場で売れば容易に現金化することができる。
もちろん売却価格はその時の価格による。売却時に金利が上がると債券価格は下がる。売却時の償還までの期間と金利によって購入価格よりも下がってしまう可能性もある。
金利が大幅に上がると3,842ドルで買った債券が一期に3,000ドルを割り2000ドルになることだってある。
逆に金利が下がると債券価格は上がる。長期金利が半分になると3,842ドルで買った債券が一気に5,000ドルとか6,000ドルになることだってある。
もう一つの疑問は為替だ。ドルで投資するのだから為替リスクが発生する。購入した時に円高で売却時に円高ならばいいが、購入時円安で売却時円高だと為替損がでることになる。それは正しい。
金利の変動、為替の変動、のリスクがあってもそれでもアメリカのトレジャリーストリップをお勧めするのは以下のストーリーだ。
今アメリカの金利は高くこれ以上の金利上昇の余地はあまりないと考える。つまり長期金利はこれ以上ほとんど上がらないだろう。つまり債権は最安値に近いと考えていい。例に挙げた債券でれば3,842ドルが最安値ということだ。
つぎにアメリカは高金利政策でインフレを抑え込んでいるがもう先が見えだしている。今後アメリカは少しの間高金利政策を行いその後徐々に金利を下げて行く。同時に長期金利も下がっていくはずだ。
そうすると数年の間に3,842ドルの債券が6,000ドル前後まで値上がりする局面がくると私は見ている。
一方でアメリカが金利を下げればドル安円高になり為替差損がでることになる。現在135円が110円になることが考えられる。
しかし債券価格の値上がりと為替差損を考えると、債券価格の値上がりの方が大きいのではないかと見ている。
これは私の推測なので皆さんはご自身の計算と見込みで投資していただきたい。
2022年12月8日
投資はご自身の判断とリスクでお願いします。
2052/02/15(木)
38.42 | |
買付単位(通貨) | 1,000以上1,000単位 |
---|---|
最終利回り | 3.30% |