映画「JFK/新証言 知られざる陰謀」の後半はなぜ大統領が暗殺されたのか陰謀解明だった。
もちろん陰謀者たちが明らかにはならないが、JFKは理想を実現しようとしたため就任後多くの抵抗勢力、敵、を作っていた。
黒人であることを理由に入学を拒否した大学の総長に連絡を入れて説得をし、応じないと軍を出して入学を許可させた。軍を出してねじ伏せると言うのは発展途上国の独裁国家のようなのだが。
ベトナムにおいては南ベトナムを支援しても最終的には負けることを客観的に予測して軍やCIAが言う増兵提案を受け入れずに逆に撤退を決めた。
私は長らくJFKがべトナム戦争を始めたと信じていたが、過去のブログでJFKは早期の撤退を決めていると訂正した。
JFKの後を継いだジョンソン大統領は手のひらを返したようにベトナムの戦力拡大をしていく。副大統領時ベトナム撤退に反対だったが面従腹背を決め込んでいたのだ。
もしJFKが生きていたらベトナム戦争の泥沼化はなかっただろう。そして暗殺を企てたのは、ベトナム戦争を拡大したい人たち、キューバに侵攻すべきと考えている人たち、ではないかと映画では推測してる。
JFKの演説はどれをとっても心打たれるものがある。
私が学生の頃すでに彼は亡くなっていたが、アメリカのリベラルとそれを代表する民主党とJFKは素晴らしく思えた。その見方は今も間違いなかったと思う。
今アメリカ民主党は似て非なるものになっている。JFKの暗殺とジョンソン大統領の誕生が民主党の堕落への転換点だったのだろう。
マイノリティーに心地よい言葉をかけて投票させ、実は貧富の差が広がる政策を進め、治安悪化を何とも思わず、戦争をしたい人たちに魂を売ってしまった。
ウソだと思うならJFKの遺志を一番受け継いでいるひとに聴いてみるがいい。JKFの甥になるケネディーJR(父のロバートケネディーも暗殺されている)は民主党から離脱して今回の大統領選を戦う。
2023年11月21日