東京カンテイ70平米中古マンション価格の報告によると、9,10,11月の過去3か月で値上がりが続いているのは東京6区(新宿、渋谷、文京、中央、千代田、港)のみとなった。
他の地方主要都市は軒並み値下がりになっており、東京23区でも6区以外は横ばいまたは値下がりとなっている。
貸出金利の上昇がすでに始まっているし今後日銀が政策金利を上げることを予想してのことだろう。
ゼロ金利政策を数年以内のいつかの時点でやめるのは間違いないが、日銀総裁が賢明であればインフレにはしばらく目をつむり景気が十分に加速してモーメンタムが付くまでは大幅な利上げはしないと考える。今日本円は日銀総裁の言葉で神経質に動いているが、市場が考えるよりも遅いペースで利上げは行われて行くと私は予想している。
中国バブルが崩壊し中国への投資が東京に円安もあって回ってきていたのだろう。それが一段落したのだと見ている。
穏やかではあるが政策金利が上がっていくし海外からの資金流入はこれ以上増えないので全国の不動産は今後下落するはずだ。東京6区にも値下がり圧力はかかる。
一方で輸出産業をけん引とする景気回復は東京都心の不動産価格を上昇させることになる。しかしこれは少し時間がかかるだろう。
しばらくの間は全国的に値下がり、東京は横ばいまたは値下がり、東京都心の本当に限られところだけが高値どまりあるいは漸減となると見ている。
それにしても東京6区のマンション価格は異常に高い。2023年11月東京6区の70平米マンション平均取引価格は10896万円だ。高給取りのサラリーマンでも手が出ない状況になっていることは事実だ。
2023年12月23日