昨日東京カンテイの70平米中古マンション価格によると関東圏、中部圏、大阪圏、10月、11月、12月の3ヶ月連続で上昇しているところはない。
高止まりしているという感じだがコメントを見ているとどうも下落の兆しが見えているようだ。
もう少し小さな範囲で見ていくと3ヶ月連続上昇は東京6区(千代田、港、中央、文京、新宿、渋谷)と神戸市だけだ。
神戸市は中央区や東灘区などの比較的単価の高いところの取引で引き上げられたようだ。
東京6区は特に中央区、港区で外国人の購入が目立って価格を釣り上げている。昨年12月まで11か月間平均して毎月前月比1%程度の値上がりで前年同月比10.1%値上がりとなっている。
つまり日本の不動産は東京の本当の都心のみ値上がりがしていてそれ以外の東京、関東圏、地方都市は横ばいあるいは値下がりしていることになる。
今後日銀がゼロ金利政策を取りやめ、中国などからの資金流入が減少するとさらに東京6区以外の不動産に下落圧力がかかっていく。
また人口減少は確実に全国の不動産価格下落を押し下げるだろう。
一方で株価上昇、景気回復、によって不動産価格上昇とも考えられる。だが全体として暫くの間は下落圧力の方が大きいと予想している。
2024年1月26日