ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

21世紀中に総人口が減少する世界はどんな世界なのか 人口減少は国連が考えるよりずっと早くより急激に始まる3/1

 国連は2100年に109億人でピークが来ると予想しているが50年早い2050年前後に来ると予想した。

 国連だからと言って信じてはいけない、国連の人口予想は全くデタラメと言ってもいいほど当たらない。

 国連の予想は出生率はどの国も一定の数値まで低下して収束するはずと仮定して出している。おそらく国連が仮定している特殊出生率は1.8人とか1.9人ぐらいだろう。

 だが実際中国や韓国などは収束すべき数値を大きく通り過ぎていて韓国などは0.7代になっている。

 国連は数値を下げて計算すべきなのだが、誰もが納得できる数値を設定できないのでそのまま高い数値を使っているのだ。

 中国の人口予想において国連は10年ほど前2020年代後半に人口減少が生じると予想していたが中国自身が2022年に人口が減少したことを認めた。

 中国政府が人口を誤魔化していると言われているが事実なら国連の予想はさらに外れていることになる。

 国連は2100年中国の人口は11億人だとしている。

 これはあり得ない。2100年中国の人口は4億人になるの予想も出ている。信じられないかもしれないが4億人の方が可能性が高い。

 単純なモデルで考えてみよう。

 2024年中国の人口形態を単純化して、C世代:0歳から30歳までが2億人各年齢666万人、B世代:31歳から60歳が4億人各年齢1333万人、A世代:61歳から90歳までが8億人各年齢2666万人とする。

 出生率を1とし中国人全員が30歳になったらこどもを一人生むこととする。91歳以上は全員亡くなるとして0人。総人口は14億人だ。

 60年後2084年、A世代とB世代は全員91歳に到達するので亡くなる。その結果A、B世代8億人と4億人の合計12億人の人口が減少することになる。

 60年の間にC世代がD世代1億人のこどもを生み、D世代が5000万人のこどもを生む。C,D,Eの3世代で2084年中国の総人口は3億5千万人になる。

 極めて単純なモデルだ。だが実態をつかむには複雑な計算よりもこのような大雑把な計算の方がよい。実際の人口形態とは多くの違いはあるが全体の実態は近いだろう。

 中国だけ考えても国連は6億人程度多く予想している。他の国の出生率も高めにで世界人口のピークは米大学が予想する2064年あるいは民間シンクタンクや私が予想するように2050年前後と考えるべきだ。

2024年3月1日