予備選が始まりトランプ氏の大統領再選の可能性が高まっている。もしもトランプ氏が大統領になったら、「もしトラ」を考えないといけない状況になっている。
日米マスコミはトランプ氏優位を認めたくないが事実なので、最近は「もしトラ」になったら大変なことになると言い出している。
特に日本のマスコミはトランプ氏がアメリカファーストをスローガンにしているので、孤立主義となってウクライナ、中近東、台湾、などの外交軍事問題から手を引くのではないかと不安を煽っている。
だがそれはマスコミの望まない未来に対する恐怖であり、トランプ氏を選挙で勝たせたくないトランプ候補の悪口でしかない。
トランプ氏が大統領出会った時、ロシアとの関係は安定していた、中国包囲網をリードして作ったのは安倍首相とトランプ大統領だった。イランに圧力を加えイランの過激派を殺害した。モロッコやUAEとイスラエルは国交を回復し、中近東の平和な未来が見えていた。核廃絶は無理だったが北朝鮮との首脳会談を実現し対話のきっかけを作った。
すべてが安定の方向に向かっていてトランプ氏が大統領であった2016年から2020年まで比較的平和な時代だった。
バイデン氏が大統領になると、ロシアを刺激してウクライナ戦争が勃発し今も戦争は続いている。イランへの圧力は弱まり核開発が進んだ。ハマスのテロの報復にイスラエルは暴走し手が付けられなくなり、イスラエルと中東諸国の国交回復の進捗は夢となってしまった。北朝鮮は再びアメリカとのパイプを切り政治の独裁は変わらず核開発を進めている。
中国包囲網だけがバイデン政権で唯一進んだまともな外交だが、これもアメリカ議会が先導したと言っていい。もしトランプ氏が大統領であればもっと厳しく対峙していただろう。
トランプ氏の言うアメリカファーストは外国との関係を軽視するという意味ではない。アメリカにとって無駄な戦争をしない、あるいはEU や日本などの同盟国に正当な負担をさせるという事であって国際問題に無関心という事ではない。
アメリカに不利益がある中国の覇権拡大や中近東の不安定化には腰を入れて対処するはずで日米マスコミが言うようなリスクはないわけで「もしトラ」の場合政界はより安定するはずだ。
2024年3月2日