ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

2025年ジレンスキーは亡命するのか?その2

 プーチン大統領はバイデン氏よりもトランプ氏の方がいいと発言したと報道されたことがある。

 もし言ったとしたらバイデン氏よりもトランプ氏のほうが交渉できると言ったに過ぎない。「悪党」同士プーチンと意気投合しているとトランプ氏を印象ずけをして貶めようとする西側マスコミの意図が見える。

 実際はロシアにとってトランプ氏公約の停戦の方が好ましくない。

 ロシアはこのまま戦争を継続しても失うものはない、むしろ停戦は危険だ。

 トランプ氏が再選したらシェールガス採掘の再開をすぐに行う。原油などの価格は暴落することになり、輸出をエネルギー資源に頼っているロシアは経済的苦境になり軍事費を賄えなくなる。

 トランプ氏が提案する停戦の場合5州を引き続き占領し、ウクライナNATO入りを阻止することができるだろう。だがそれをロシアはすでに手に入れている。一方戦争を継続して得るものはあっても失うことはない。

 停戦となればウクライナはその間に軍を立て直す時間ができる。また核を持ち込むことさえできるかもしれない。今ウクライナ軍は疲弊していて崩壊寸前であるものが息を吹き替えることになる。

 日本の軍事評論家は今もできもしないロシアが占領されている5州の奪還が停戦の最低条件だとかどの国ももう金を出さないと言っているのに勝利には西側の支援が必要だとありえもしない無駄な話をしている。

 ロシアはこの戦争を継続することになんら不都合はない。圧倒的な兵員数と砲弾生産数の差、原油高騰による収支の安定、大統領選挙による国民の圧倒的支持(公正だったかは別にして)、中国を含め多数の友好国との貿易、などウクライナとは雲泥の差で安定している。

 このままいけばウクライナはじり貧でもしかするとどこかの時点で総崩れになる。キーフが陥落すれば親ロシアが政権ができるだろう。

 たとえ親西側政権が続いてもそれがなくてもウクライナは半永久的に劣勢な戦争に消耗を続けることになる。

 トランプ氏の公約は理にかなっているし、ロシアのこれ以上の侵攻を止め、反撃のチャンスを探る唯一の方法だ。

2024年3月25日