今マスメディアから流れてくる政府や東京都からの情報は「感染者数が増えている、感染経路が不明な感染者が増えている。」というものだ。
国民や都民に警戒を促すようにしているのだと思うが一方でむやみに恐怖心をあおっているように思え合点がいかない。日本国民は政府が思っているよりもレベルが高い、政府は分析した情報を提供すべきだ。
PCR検査は先のブログ(3月10日)で述べたように厚生労働省は故意にやってこなかった。野党やマスコミが散々が非難してきたが、まともに取り合ってこなかった。まともにやったら陽性者を全員隔離病室に入れなくてはならなくなり医療体制が破綻するからだと政府は説明してきた。
ここにきて感染者数が増えているのは検査数を増やしているからだ。すでにウイルスは都市部ではかなり広がっているというのは専門家の一致した意見だ。そんな状況で検査数を増やせば感染者は当然増える。
感染者数を増やすことによって国民への警戒の材料に使える。3月は検査数を抑えて感染者数を減らして国民が過度に心配してパニックになるのを防ぐ、4月は検査数を増やして国民の警戒を呼びかける、ということだ。国は検査数と陽性者のヒット率についてもきちんと国民に説明すべきだ。
また発生ルートが分からない感染者の定義にもトリックがある。
感染者が出始めたころ厚生労働者は徹底的に感染ルートを調べていた。その後水際作戦が限界になるとこの感染ルート調査を簡単な聞き取りしかしなくなり実質やめてしまった可能性がある。
今感染ルートが明確になっている感染者といいうのは①海外から帰国した人、②ライブハウス、病院などのクラスター感染した人、のみの可能性がある。風俗に行ったり、キャバクラに行ったり、パチンコに行ったりしてもその場所がクラスターに認定されていない場合は「感染ルートが分からない」に分類されていると思われる。
本来なら感染者全員に過去2週間の行動を聞けばどのようなところで感染しているかは分かるはずだ。だがもはや感染拡大が手に負えないのとやっても意味がないとして感染者への詳しいインタビューを止めていると思われる。聞かなければ分からないのは当たりまえだ。
感染ルート不明が増えているとするのは国民に注意を喚起するが為かもしれないが、本来は調査を行い感染者がどのような所に行ったのか分類分析し発表するのが国民への誠実な情報提供だと考える。
今や信頼できるデータは死者数のみだ。死者数が大幅に増えたらイタリアや米国とおなじ大変な状況になっているということだ。今のところ日本の死者数は一桁にとどまっている。
2020年4月12日