ドラコの資産運用 織田俊夫

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不動産投資その3 テレワークだからといっても首都圏通勤時間1時間は地方都市に負ける

 テレワークで地方中心都市の通勤圏30分の不動産価値は横ばいとなり首都圏通勤時間1時間の不動産は下がり続けることになる。

 新宿、渋谷、銀座、有楽町、神田、などなど東京六区と呼ばれる地域はともかく賑やかで元気がある。この山手線内(中央区は山手線外になるが)は世界に誇る凝縮された街で決してニューヨーク、ロンドン、パリに見劣りすることはないばかりか世界一と言っていい。

 一方で東京の通勤1時間圏の街は本当に面白くない。その面白くなさは地方の中心都市近郊と比較することもできないほどお粗末だ。

 地方中心都市である大阪、名古屋、仙台、福岡を考えてみるとまず1時間かけて通勤している人は少なく多くの人は通勤時間1時間以内だろう。そしてそれほど電車も混んではいなくて中には車で通勤している人もいる。

 地方中心都市で1時間以上の通勤時間と言うのは実家から通った方が経済的とか自然や田舎暮らしが好きというように積極的な理由なはずだ。

 地方中心都市の場合通勤時間1時であれば土地代は安いし大きな家が建てられる。昔ながらの街もあるし、新たに開発された街は東京近郊の乱雑に開発されたものではなく丁寧に作られている。自然に囲まれているし、地方中心都市には歴史もそれぞれの歴史があり、一通りの社会商業施設は揃っているので東京近郊の街に比べて格段に住み心地がいい。地方都市でテレワークをする場合あちこちにいい物件がある。

 考えてみてほしい東京都町田市の人や千葉県船橋市の人に申し訳ないが、福岡の通勤圏30分や仙台の通勤圏30分のところに住むのとどちらがテレワークの生活にいいかは明白だ。

 テレワークは東京近郊の住宅の通勤時間1時間という唯一の売りを無効にすることを意味する。テレワークが進むについれて魅力のない東京近郊通勤時間1時間の住宅は価値を下げていくことになるだろう。それは地方中心都市30分の住宅よりも速いスピードで下落していくに違いない。

2020年7月16日